投稿者名:タックルオフ鳴海店
2022/12/23 閲覧数:2,201
こんにちは!タックルオフ鳴海店の大塚です。
近年、振出のパックロッドが人気ですね。
旅行先でちょっと釣りをするなんていいですね。
自分で作りたいとのご要望もちらほら聞きますが振出のパックロッドは
素材が余り少ないですね。
そこで今回は低予算かつ加工も少なく、パックロッド用ブランクの
作成をレポートしていきます。
仕上がりは四本継で全長約125㎝ 仕舞寸法 36㎝をねらって、
主に渓流、テトラ竿なんかに使えるものを作ります。
使用するパーツは
ニッシン 渓流用タフトップ替穂先450mm 元径 2.0mm
https://tackle-net.com/products/ear-tip/torrent-fish-rod/65949
東邦産業 グラスチューブラ 1400mm 元内径11mm 先内径 1mm 肉厚 0.5mm
https://tackle-net.com/products/ear-tip/ikada-rod/4352
こちらをカットし組み合わせるだけ!!
それでは作成していきます。
カットする長さですが
#1が36cm、#2が35cm、#3が34cm、#4が32cmで
カットしようと思います。
太い方を短くカットするのはたたんだ時にガイドが収まる分を
作るためです。
36+35+34+32=137cm
コミとなる部分は3cm~4cmで3か所あるので
9cm~12cmが短くなり
全長が125~128cmとなります。
まずは#1を36cmでカットします。
#2は穂先となる#1の元径が2.0mmでグラスチューブラの肉厚が
0.5mmなので外径3mmをさがし印をつけます、コミ分を考え
そこから3cm先側でカットします。
#1を#2となるの口から逆挿しすると90mmほど飛び出ています。
これではコミとなる部分が長すぎです。
#2の口の内径も1.7mmと狭いのでもう少しカットしていきます。
いきなり大きくカットしてしまうと内径が太くなりすぎてすっぽ抜けの
可能性もありますので少しずつ様子を見るようにカットしていきます。
今回は1cmずつカットしていきました。
すると飛び出す部分が65mm、内径が1.8mm
まだ長すぎなのでさらに1cmカットします。
最終的に逆挿しして出た部分が38.4mm#2口の内径が1.9mmで
純で挿してコミとなる部分は40mmほど、有効レングスは32cm、
コミ部の隙間ガタツキもないので#1とのコミ部はこれでOKとし
口から35cmでカットして#2は完成とします。
次は#2と#3とのコミをつくります。
#2の元側の外径を測り 5.3mm
肉厚分1mmを計算し#3の口となる6.3mmの外径をだします。
前と同じように6.3mmのところに印をつけコミ分を考え
3.5cm先側でカット逆挿しすると4.63cm飛び出ます。
こちらも少し長いのでもう少しカットします。
前と同じように少しずつカットして調整します今回は5mmずつ
短くしていき印から30mmでカットしました。
逆挿しすると40.5mm。
純で#2をセットすると有効レングスは30cm。
35cmでカットしてあるのでコミ部は50mmとまだ長いです。
さらに5mm#3の口を短くカットすると。
有効レングスは31cmとなり予定のコミ部40mmとなりました。
ガタつきもないので口から34cmでカットし#3は完成です。
#3と#4のコミ部作成も同じ手順なので省略します。
#4のコミ部の口カットが完了すれば、32cmでカットすれば#4は完成です。
これで予定通り全長125cmの振出ブランクが
完成しました!
25号、約93gをつけた時の写真です。
なかなか良い曲がりだと思います。
後はグリップとガイドをつけますがブランクの作成がメインなので
今回はライトに説明します。
使用するパーツは
WCA-D16 10BK
https://tackle-net.com/products/rod-grip-parts/winding-checks/6339
EECS SPa-12
https://tackle-net.com/products/rod-grip-material/rear-grip/407
端を少しカットして使用
アルミ尻栓セット ガンメタ 20
https://tackle-net.com/products/rod-butt-accessories/c001007005/291698
長いので雄ねじ側の上部をカットしました。
仮組するとこんな感じ。
いいかんじですね!
あとはガイドをつけて完成です!!
使用ガイドはCCTMOGシリーズを使用しました。
取り付け位置がどうしても微妙にずれるので内径加工してつけました。
そして、実際に瑞浪フィッシングパークで使用してきました!!
使用したリールはカルカッタコンクエストBFSと
ダイワのスピンキャストリールです。
スピンキャストはこのブランクをスピニング仕様にしたと
想定して使用しました。
5gぐらいのミノーは快適に使用できます。
短いのでトゥイッチもやりやすいです。
スプーンを使用する場合だと
カルカッタコンクエストBFSは2gのスプーンは普通に使用できます。
1.5gだと少し投げずらい感じで、1gだと厳しいです。
スピンキャストリールは1gのスプーンまで投げられました。
1g切ると厳しいです。スピニング仕様にするときの
参考にしてください。
この竿で25cmぐらいの魚を4匹ほど掛けましたが、
はじいてバラスことなく全て取り込めました。
やり取りも黒鯛用のブランクなのでバットもしっかりしていて
寄せれます。
魚の引きもしっかりと感じることができ使用していて
楽しいロッドとなりました。
来年の渓流シーズンではぜひ使っていこうかと思います。
パックロッドを作成してみたいという方は
ぜひ挑戦してみてください!
しばらくお待ちください