グリップ破壊に必要なものです。
のこぎりやペンチ、ニッパの他ヒートガンがあると格段に作業がはかどります。
破壊するグリップです。
リールシートは一般的なパイプタイプリールシートです。
怪我防止の為このような滑り止めのゴムの付いた手袋着用します。
まずフロントEVAを除去します。
このように縦に切れ目を入れます。
力を入れすぎてブランクを傷つけないように気を付けましょう。
ペンチでEVAの切れ目をつまみ、めくるようにします。
このように取れるものもあれば、ブランクにこびりついてとりにくい物もあります。
リアグリップも同様に取り除きます。
接着され取りにくい金属パーツはヒートガンで温めれば簡単に取れます。
それではリールシートの破壊に移ります。
まずフード部分を外しておきます。
固定フードのこの部分にニッパで切れ目を入れます。
切れ端をニッパの先端でめくります。
途中挟みなおしながら斜め上にめくり上げていきます。
こうすることでフードの金属パーツを容易に取り除くことができます。
残った樹脂の部分もニッパ、もしくはのこぎり等でカットし…
取り除きます。
本体の破壊に移ります。
万力で挟みアクリルカッターでリールシートの溝に切れ目を入れます。
数回繰り返すと引っかかる感じがしますが、それが貫通した合図です。
できた隙間にマイナスドライバーを挿し込みめくり上げるようにして全体を切り離します。
マイナスドライバーはそのままでは使いづらい場合があります。
ヤスリやグラインダーで先端部分をとがらせることで、隙間に入れやすくなります。
最後にこの部分をニッパでカットします。
あとはマイナスドライバーでこじ開けて…
これでリールシートを外すことができました。
残った底上げ材や接着剤等を剥がします。
この竿には紙製の芯材が入っていました。
この場合まずはカッターで切れ込みを入れます。
切れ込みからめくるようにすると簡単に取れます。
これを数回繰り返します。
この段階ではこのくらい取れれば大丈夫です。
残りを全て取り除きます。ここではヒートガンを使用して作業します。
ヒートガンで接着の残りを取り除く個所を熱します。
熱しすぎには注意しましょう。
カッターの刃をブランクに対して垂直に立ててそぎ落とします。
塗装もろとも剥がすことになります。
全体を処理することでこの後グリップを組み立てるための下地ができます。
ヒートガンは非常に便利ですが、使用方法を間違えますとブランクを痛めることにもつながります。
特に熱された直後のブランクは内部の樹脂が軟化しています。その瞬間大きな力が加わるとブランクは簡単に破損してしまいます。
くれぐれも熱しすぎと力の入れすぎには注意するようにしましょう。
また表面の接着剤の残りや塗装をカッターはがす際、若干ですが表面のカーボンを削ることとなります。
この際飛び散ったカーボン繊維を吸い込まないようマスク等着用することをおススメいたします。
またカーボンやグラス繊維は皮膚に刺さるとかゆみを発症します。半日ほどでかゆみはなくなりますが、それまでつらい思いをすることになります。
その為長袖と手袋の着用は必須です。
トリガータイプのリールシートの破壊の紹介です。
万力に固定してパターン1同様に裏側の溝に切れ目を入れます。
しかし切れ目があるのはこの一部のみとなります。
その為まずはこの部分を取り除きます。
切れ目部分をドライバーでこじ開けます。
のこぎりで段差部分に軽く切れ目を入れます。
ブランクに達しないよう気を付けましょう。
このように一周薄く切れ目を入れます。
この切れ目を入れることでドライバーでこじ開けるとき、容易に切り離すことができます。
手でめくればドライバーでブランクに傷をつける恐れが無くなります。
まずはこの部分の取り外しが完了しました。
万力にセットしてリールシートの側面をのこぎりで切ります。
初めの溝がしっかりできるまでは慎重にゆっくり進めます。
重要なのはブランクに対して水平に刃を動かすこと。
また傷がつく恐れがある個所にはあらかじめマスキングテープなどで保護しておきましょう。
このように切れ目を入れます。
ブランクに届く直前で止めます。
180度反対側も同様に処理します。
マイナスドライバーを挿し込み捻ることで、パカッと割ることができます。
あとはドライバーや手でめくりあげれば取り外し完了です。
この後の処理はパターン1と同じになります。
のこぎりでカットする時にどこまで刃が入っているかわからない場合があります。
そういったときは焦らずにマイナスドライバーを挿し込んで捻ってみましょう。
この時1箇所だけでなく全体くまなくチェックします。
リールシートの樹脂が切れなければまだ刃の入れ方が足りないということです。
1箇所切れればそこから切り離しができる場合もあります。
できなければ刃が水平に入っていなかったことになりますので、更に慎重にドライバーでチェックしながら作業を進めるようにします。
しばらくお待ちください