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竿作り・修理の方法【スレッドの巻き方】

ガイドのスレッド巻き手順

準備

マスキングテープ、スレッド、ガイドセメント、ライター、バーニッシングスティック、ピンセット、ハサミ、抜き糸、ヤスリを用意します。

ガイドの足を削る

まずガイドの足先を削りスレッドがスムーズに巻けるように加工します。

このように削ることで急な段差がなくなり、スレッドが巻き易くなります。

ガイドを仮止めする

ガイドの足裏にガイドセメントをつけます。

まずガイドの足をライターで軽く熱します。

ガイドの足が熱いうちにガイドセメントを擦り付けます。

このように薄くつくくらいで十分です。多すぎはトラブルのもとになります。

ワンポイントアドバイス

小さいガイドは左の写真のように、ピンセットでつまむと処理しやすいです。

必要以上に熱するのはガイドリングが外れる原因となる恐れがあります。

ガイドセメントをつけることで、ロッドを振った際に起こる「ガイド鳴り」を抑える効果が期待できます。

また直接ガイドセメントを熱して処理しますと、必要以上に付きすぎてしまい、ガイドが浮いてしまったり、コーティングの際にスレッドから染み出てしまったりすることがあります。

再度軽く熱したのち、素早くブランクに押し当てます。

少し曲がってついてしまったら

軽く熱してあげることで動かすことができます。

このように微調整を繰り返し、まっすぐにセットします。

ワンポイントアドバイス

大きいガイドはガイドセメントだけでは作業中に外れてしまう恐れがあります。

そういう場合はマスキングテープで補強をしてあげることで安心して作業することができます。

ガイドセメントは必ず必要なものではありません。

使い方を間違えるとトラブルのもとになることもあります。

一般的にはマスキングテープのみで固定するビルダーも多いです。

ただ前述したとおり、長所も多々ありますのでその時々で使い分けをしてもらえればいいです。

スレッドを巻く

スレッドの巻はじめの位置にマスキングテープを巻きます。

こうすることで綺麗に巻き始めることができます。

本線(右手の糸)が下になるように巻き始めます。

右手の親指でクロスした部分を抑えます。

そうすることで左手を離すことができます。

今度は左手の人差し指でクロスした部分を抑えなおします。

これで右手が自由になります。

右手でスレッドを持ち、左手はクロスした部分が緩まないようにブランクを回転させます。

3周ほどしっかりテンションかけて巻ければ左手はスレッドから離しても大丈夫です。

3~5周ほど巻けたらスレッドの端糸をカットします。

あとはクルクルと巻いていくだけです。

慣れればボビンを持ったまま巻くこともできます。

こうすることで、手の油や汚れをスレッドにつけることなく巻くことができます。

ワンポイントアドバイス

スレッドを巻く際は、なるべくスレッドを持つ手を離して巻くと隙間ができにくくなります。

近くで慎重に巻いた方が、隙間ができにくいと思っている方も多い様ですが、近すぎると少しの手のブレが大きく影響するため、逆に隙間ができやすくなってしまいます。

大きな隙間ができてしまったときは少し戻して巻き直します。

小さな隙間であれば後で修正が可能ですので、そのまま巻いてしまっても構いません。


残り3mm位で巻き終わりの所まで来たら

用意しておいた「抜き糸」を…

ワンポイントアドバイス

ここで使用する抜き糸は、ナイロンやフロロといった釣り糸(0.81.2号位)が使いやすいです。

使用しているスレッドをそのまま使用する方も多いですが、圧倒的に滑りがよく抜き易くなります。

抜き糸の太さ(号数)は使用するスレッドの太さによって変えてあげます。


挟み込みます。

このままガイドの根元まで巻きます。

これ以上巻く必要はありません。

スレッドを数センチ残してカットします。

カットしたスレッドの端を抜き糸の輪に通します。

この時、輪の下側から入れるとスムーズに抜き糸を抜くことができます。

抜き糸をゆっくり斜め下に引っ張ります。

そのまま引き抜いて

端糸を根元からハサミ、もしくはカッターでカットします。

巻きの処理はこれで完了です。

この後仕上げを行います。

ワンポイントアドバイス

上記のやり方が一般的な抜き糸の抜き方ですが、この方法ですと抜き糸の端が突起として残りやすく、その端をスレッドの内側に入れ込む作業が必要となります。

通常は硬めの棒(バーニッシングスティック等)でこすってあげたり、スレッドの隙間にカッターの刃を入れカットして処理をします。

しかし以下で紹介する方法でおこないますと、抜いた後のスレッドの端の処理が必要なくなります。

余りの糸を輪に通す手順までは同じです。

余りの糸を抜き糸の輪に通し、抜き糸はスレッドがほどけないように少しだけ見える状態で止めます。

抜き糸はスレッドの巻き終わり部分から少し先端が出ている状態です。

スレッドの端糸をギリギリでカットします。

このようにほんの少しだけ端糸が見えている状態です。

抜き糸の先端は巻いてあるスレッドからギリギリ頭が出ている状態となり、抜き糸に通っている端糸はそこで挟まれた状態になっています。

その為糸がほどけなることはありません。

抜き糸を抜きますが、このまま抜くと余計な部分も引き抜いてしまい、結局端糸がスレッドの隙間から出てしまう場合があります。

その為左手の人差し指で押さえてあげます。

こうすることで余計な部分を引き込むことを最小限にすることができます。

引き抜く方向は真下でなく斜め下です。

真下に引くと引き抜いた部分が引き込まれやすくなります。

斜め下に引くことで形も崩れにくくなり、端糸もより出にくくなります。

こうすることで、端糸は自動的にスレッド内に収まります。

その為はみ出た端糸の処理は必要なくなります。

色々と試してみて自分のやりやすい方法でおこなっていただければいいと思います。

仕上げ作業

巻き終わった時にこのように隙間ができてしまっている場合があります。

バーニッシングスティック等硬めの棒でこすってあげます。

するとスレッドがつぶれ、不揃いだったスレッドの配列が均等になり隙間が消えていきます。

これでスレッド巻きの完成です。

ワンポイントアドバイス

スレッドにできる隙間は狭い物であれば上記の通り修正ができます。広い物は埋めきれませんので巻き直しとなります。

また巻いたときには対して気にしない隙間でも、コーティングをかけると非常に目立ってしまいます。

これはコーティングの膨らみがレンズの効果を起こす為、ちょうどルーペで拡大したように大きく見えてしまいます。

綺麗に処理したい方はこういった隙間にも注意して処理するといいでしょう。

またがさついた手ではスレッドが引っかかったりして綺麗に処理することが難しくなります。この手荒れにハンドクリームは効果的ですが、処理前にクリームを塗るのはご法度です。

クリームの油分がコーティングをはじいてしまいます。

手荒れが気になる方は、作業する前日の夜や作業しない日など日頃のケアをお勧めします。

初心者必見!!簡単スレッド巻き編

前述の巻き方は一般的な方法になりますが、初心者の方にとっては巻はじめが一番苦労する部分になります。

その巻はじめを誰でも簡単に巻ける方法をご紹介します。

マスキングテープを使ってのスレッド巻き

ガイドの裏あたりにマスキングテープでスレッドを固定します。

らせん状にスレッドを本来の巻はじめの個所まで巻いていきます。

巻きはじめの所まで来たらスレッドを交差させて折り返すように巻きます。

こうすることで一番大変な巻はじめの交差作業が簡単かつ確実に行うことができます。

3~5周ほど巻いたら仮止めのマスキングテープは剥がしてしまいます。

端糸のスレッドをカットすればあとの巻き方は前述と同じ処理になります。

ピンライン入りスレッドの巻き方編

ピンラインで多用されるメタリックスレッド。

まずこの部分にマスキングテープを貼ります。

巻きはじめは基本編と同じです。

3周巻いたところで

らせん状にガイド側に巻きつけていきます。

用意しておいたマスキングテープでスレッドを固定します。

メインのスレッドを巻きます。

巻き始める位置はピンライン用のスレッドのクロスした箇所になります。

この巻き方も基本編と同じです。

3~5周巻いたところで

仮止めしていたマスキングテープを外し、スレッドを整えるとともに、巻きの部分も修正します。

いらない端糸3本をカットします。

あとの処理は同じです。

このようなピンライン入りの巻きの完成です。

ワンポイントアドバイス

ピンラインはスレッドの飾りとしては最もポピュラーな巻きです。

単色巻きでは味気ないと思う方にはオススメです。

説明のようなテープで仮止めをすることで、比較的簡単に作業することができます。

もちろん慣れてくれば仮止めの必要もなくより速く巻く方法もあります。

しかしまずは確実に処理できる方法を身に着け、少しずつレベルアップを図ってもらうことが重要だと思います。

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