主にのべ竿(手竿)の先端に取り付けられている、竿と糸を繫ぐためのヒモのような部品のことです。 最近では糸がらみのトラブルが少ない、回転トップが主流になっています。 リリアンの取り付けは、作業的にはさほど大変なものではないですが、綺麗に行うには多少の慣れが必要です。以下が注意点です。
◎いきなり穂先(#1)にリリアンを取り付けない
穂持ち(#2)の先端部の内径よりもリリアンの外径の方が大きい竿の場合、穂持ち(#2)にしまえなくなってしまう場合があります。このような状態の場合、穂先を穂持ちから取り出した状態でリリアンを取り付けた場合、穂持ちから穂先が出てこなくなってしまいます。必ずリリアンが通るかどうかを確認し、通らないようなら穂先を穂持ちにセットにした状態でリリアンの取り付けをおこなうようにします。
◎瞬間接着剤をつけすぎない
取り付けに瞬間接着剤を使用しますが、つけすぎると毛細管現象によってどんどんリリアンに染み込んでいきます。ひどい場合には全体に染み渡り、リリアン全体が硬くなってしまいますので気をつけましょう。また乾かそうとして、息を吹きかけるのもNGです。湿気により接着剤が白くなってしまいます。早く綺麗に行うにはドライヤーを使用すれば大丈夫です。
◎引っ張って取れないか確認する
接着が終わった時点で、必ず取れないかどうか引っ張ってみて確認するようにしてください。その時点で取れてしまったり不安なようなら、接着しなおして再度確認するようにします。リリアンは竿と仕掛けを繋ぐジョイント部分です。リリアンが抜けて仕掛けごと魚に持っていかれたとなっては最悪です。リリアンがなければその後釣りにならなくなり、やめて帰ってくるしかなくなる場合もあります。しっかりチェックしましょう。
接続部のリリアン全体を溶かし接着する方法もありますが、比較的簡単な瞬間接着剤を使用した取り付け方法をご紹介します。
【1】古いリリアンを取り外すためにライターの火であぶる。このとき熱しすぎて穂先を傷めないよう火の側面で穂先を回しながらあぶるのがコツ!
【2】熱されたリリアンは溶けるので、すばやくティッシュで拭き取る感じで取り除きます。
【3】残ったカスはナイフやヤスリで綺麗に取り除きます。
【4】リリアンは穂先が入る一番細いものを選びます。
【5】カットした切り口がほつれないよう気をつけながら穂先にかぶせます。かぶせ幅は穂先にもよるが、1~2cmくらいが適当です。
【6】適当な長さでカットします。
【7】矢印の継ぎ目部分に段差ができてしまうので、ライターでリリアンを溶かします。外す時と同様、火の側面を使います。あぶりすぎると必要以上に焦げたり、黒くテカリが出てしまうので要注意です。
【8】ライターで溶かした継ぎ目部分のリリアンを固まる前に指の腹で転がし、滑らかにします。多少熱いですが、やけどの心配は無い程度です。
【9】矢印の部分が解けて滑らかに処理されました。
【10】矢印の部分に少量瞬間接着剤をつけます。毛細管現象にて先端に向かって接着剤が染み込んでいきます。
【11】接着剤を必要以上につけると矢印の曲がる部分のところまでしみてしまう。また乾かそうとして息を吹きかけると白く白濁してしまうので、自然乾燥させるか、ドライヤーを使用すると白濁しません。
【12】最終的な長さを決め、ハサミでカットした後、先端がほつれないように軽くライターであぶり溶かし、コブを作って完了です。
しばらくお待ちください