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ロッドビルディングレポート

投稿者名:タックルオフ工房

2019/09/15 閲覧数:2,158

タックルオフ名東引山店より、リメイク・リペア依頼品が入荷しました!

タックルオフ名東引山店より、

          リメイク・リペアの依頼品が入荷しました!

                  (分類・グリップ改造)

こんにちは、

タックルオフ工房

担当の福田です。

今週の依頼品は、  シマノ

    「ホリデースピン 335GX-TS」

                              のグリップシート回りの改造です!

写真内の上側のロッドが、

お客様からお借りしたサンプル品です。 

      同じパーツを使用し、

          同じ位置での作成依頼となります。

 下側のロッドが、

改造前のロッドです。

これから手を加えて、

上側のロッドと同じ改造を行います。     ⇔  

リメイク前・・・、            お借りしたこちらのサンプル品と同じ仕様にします。

         

ご指定されているパーツを揃えて・・・

               この3点!  こちらを使用します。

富士工業パイプシート                 マタギ アルミパーツ   

DPS-SD22                        HTWC-Z

     

 マタギ EVAストレート

 HTE43322

    固定ガイドは、

       外して元竿のみにします。

他の#1から#4のブランクも、

ガイドと一緒に、

保管して置きます。

  元竿のみにする為・・・・、            ガイドは外します。

    

      それでは、

         プレートシートを外して行きます。

シマノさんのコーティングは、

スレッド端ギリギリで、

コーティングしているロッドが多いです。

     ですから・・・、剥がす時は楽です。

端のスレッドを起こして、

スレッドをほどいて行きます。

端から・・・    起こして・・・    綺麗に剥がす事が出来ます。

※残念ですが、

ロッドによっては、

経年劣化すると、

端からスレッドがほつれたり、

コーティングの剥がれなどが、

起こりやすいです。

      

どうしても、

コーティングの跡は残りますが、

エポキシの表面カスは、

ヒートガンで暖めた後、

 プラバンで丁寧に擦ると、

ある程度は、綺麗に取れます。

    

フロント、リア共に、

EVAの長さは、25㎜。

EVAをカットして加工して行きます。

   

フロント、リア分を、

少し幅を持たして、

30㎜×2ブロック分カットします。

サンプルリアの外径が大体28㎜台で、

加工EVAが大体33㎜台。

旋盤機で、28㎜台まで削ります。

  

      

耐水ペーパー120番の粗目で、

一気に外径29㎜まで削ります。

その後の調整は慎重に!

削ったEVAを、

フロント分とリア分、

2分割します。

     

リア分を28.7㎜台まで削りOK!

フロント分も削りこみ、

パーツの作成は完了!

  左がリア分、  右がフロント分、

      加工完了です!

  サンプルロッドと、

        パーツ加工分の確認。

 一度仮組みして、

     サンプルと各サイズの確認をします。

  それでは、

       各パーツの接着から始めます。

リアのEVA からコアテープで、

巻き上げて土台を作成し、

エポキシで接着。

スレッドのブラックも

元の剥がし跡からコアテープの

根元まで巻き上げる。

※コアテープの土台面積が、

今回の様に、広い場合は、

夏場など温度が高い時、

接着剤が熱で緩み地滑りを、

起こす可能性があります。

写真を撮り忘れましたが、

EVAとコアテープの側面から、

エポキシコーティング剤を、

薄めて入れてあります。

強度アップと地滑り防止です。

フロント、リアのEVA両方に実施済みです。

 EVA下の土台は、              スレッドを剥がした部分から、

コアテープを使用します。       スレッドのブラックを根元まで、巻き上げて行きます。

      

   フロントとリアの土台を作る。

   

  DPSのパイプシートを接着します。

パイプシートの内径に合わせて、

コアテープを均等に巻きます。

後は、エポキシで接着し、

パイプシートのセンターと、

ロッドのロゴ表裏を合わせます。

    

リールシート位置もほぼ一緒になりました。

プレートシート脚を止めていた、

スレッドの始まり位置は、

製品によって長い物、短い物があり、

今回は長かった為、

上下のスレッドコーティング部は、

サンプルロッドに比べると、

スレッド全長が3mm長くなります。

   フロントEVAの接着も行います。

手順は、リアと同じですが、

エポキシのはみ出しには、

気を付けて実施。

※接着の面積を考えると、

エポキシも少なくて良いのですが、

接地面は、

全体的に接着してあるのが、

理想です。

  

フロントの長さもほぼ一緒です。

上下とも、

ブラックのワィンディングチェックの内径が、

大きくスレッドとの隙間があるので、

隙間を埋める為に、

スレッドのコーティングを数回して、

下地作りを行います。

エポキシで、2~3回程度、

スレッドのコーティングを行い、

厚みを出しその後から

チェックを入れて再度コーティングして

完了となります。

              1回目のコーティングをします。

    

           2回目のコーティングで厚みも出てきたので、

        硬化したらチェックを入れて最後のコーティングとなります。

          

               コーティングの厚みも丁度良く、2回目のコーティングで、

    綺麗に埋まる位の隙間が出来、ワィンディングチェックもピッタリ接着出来ました。 

                         

ワインディングチェックを接着する時、

エポキシが、隙間に回り込まない様に、

接着剤を接着面の根元に1周入れて、

シーリングを含めて接着します。

エポキシのコーティングも、

溶剤を入れて浸透率を上げると、

エポキシが、

隙間に浸透する可能性もあるので、

あえて粘度の高い状態で、

ワインディングチェックのヘリで、

表面張力を利用して、

コーティングしてあります。

粘度が高いエポキシは、

アルコールランプで、

熱を入れてやると綺麗な艶が出ます。

           コーティングも完全硬化を確認! 

              完成となります。

      

オーダーフォームには、      

お客様の意向として、ガイドは外したままで返却、        

ガイド交換はお客様がされます。・・と言う内容でしたので各ガイドは外してお返しします。

ブランク径を計っておいたので、ガイド選びのご参考にどうぞ!

         同じ機種にて、お客様のサンプルと同じ様に作成完了しました! 

   

 

     リメイク・メイキングに関して、

               時間が無い方や、

            この部分を作業して欲しいとか、

          色々なシチュエーションがあると思います。

(※例・・・スレッドは、巻いたのでガイドコーティングのみして欲しいなど・・・。)

 

  途中までの作成依頼でも、共同作業としてメイキング・リメイクが出来ます。

      仕事が忙しくて、作業が止まっている方や、

     やる気はあるが、若干面倒臭くなってしまった方や、

       ちょっと心が折れ掛かっている方!

  ご相談は、最寄のイシグロ、タックルオフまでお申し付け下さい。

 

 依頼品のコーティングと乾燥が無事に完了したので、

   依頼店の「タックルオフ名東引山店」に、

                              返送したいと思います。


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