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ロッドビルディングレポート

投稿者名:タックルオフ工房

2019/08/23 閲覧数:6,386

タックルオフ中川かの里店より、リメイク・リペアの依頼品が入荷しました!

タックルオフ中川かの里店より、

             リメイク・リペアの依頼品が入荷しました!

                  (分類・グリップリメイク)

こんにちは、

タックルオフ工房、

担当の福田です。

今週来ましたオーダーのご紹介!

    今回は、「ツララ モンストロ77」77RM です。

西方店からのオーダー品は、

大物仕様が多いです。

今回も作成の過程で、

押さえておかなければならない

ポイントが多いです。

       それでは、仕込みから・・・。

パイプシート部は、

マスキングテープで、

2回巻き上げて保護。

     

  お客様からのオーダー完成のイメージは・・・。

                     こんな感じです。

     ご提供された資料を確認しながら進めて行きます。

  

特徴的なのは、・・・

   石鯛竿のグリップの様に、

        ブランクに太めの糸を巻いて、

                  収縮チューブで締めてあります。

       仕様パーツは、こちらです。

ジャストエース                   マタギ

収縮ラバーグリップ                 RCB 32

800mm×35φ          と        集積コルク エンド。

         

 マタギ

HTE42715 ストレートEVA

全長40cm・27φ・内径15φ

 グレーのEVA材は、

メーカーに手配しましたので、

入荷したら加工に入ります。 (注文中!入荷待ちです。)それまでに、色々と進めて行きます。

  それでは、

    グリップのセパレートから、

               加工して行きます。

純正のリングは、再度使用するので、

キズが付かない様に、

マスキングテープを貼り保護します。

   

エンド部のEVAは、

デザインナイフで、

4ヶ所十字に切り込みを入れます。

ペンチで切れ込みを入れた、

4辺分のEVAをむしり取ります。

しっかり分離していれば、

簡単に取れます。

再使用するリングは、

溝に沿って

ゆっくり外します。

リングの厚みにより、

取り外す時に歪んでしまう物もありますが、

このリングは、

肉厚もあるので外すのも楽でした。

  

 セパレートのフロント・リア部接着剤の、

                 カス取りを行います。

 

フロントのコルクもペンチで破壊して行きます。

コルクは、簡単にはがして行けますが、

気を付けないと、ブランクにキズが付くので、

慎重に行います。

  

細かなカスはヒートガンで、

       ゆっくり遠目から熱を加えて、

                    処理して行きます。

      

 

   セパレート内のツララも削り落として・・・。

     

 セパレート部のフロント、リアの

       ブランク表面を耐水ペーパーで、

                  再度、面を整えます。

   糸を巻き収縮チューブを入れる土台を作ります。

オーダーフォームでは、

上下のEVAは、9cmの長さ指定。

硬質のEVAを10cmにカットして土台を作ります。

後から、カット調整しながら合わせます。

   

    デザインナイフの刃は、必ず交換!

旋盤機で、10cmカット完了!

  

後からしっかり加工して行きます。

       イメージでは、・・!    

     EVAの上下は、螺旋状に糸を張り、収縮チューブを入れます。

       中央には、グレーカラーのEVAが入り、

   グレーのEVA中央部は、シェイプ加工をしエンド部を付けて終了となります。

  

 EVAに巻く糸の太さを確認し、

イカリ印の竿糸の3号を使用します。

 1本だと細いので、2本よりにして使用します。 

  

イメージ的に良かったのですが、

 実際サンプル品を作成し、

収縮させて見たら、 う~ん・・。

貧弱なグリップになってしまったので、これはNG!

       

コアテープも、

太すぎるので、これもNG。 

    

イシグロ店内をグルグル回りながら、

探していると・・・タカのロープ! 

適度な太さ、硬さ、表面の編み込みの目の細かさがばっちり!なので・・。

早速EVAにグルグル巻きますが、

EVA9cm内には、

3本螺旋状に入れます。×2本分。

グリップを正面にした場合、

 正面が、螺旋3本で、

    裏面が、螺旋4本になります。

ロープの進入角度と、

バランスを見ながら、

2本分作成します。

 

これを・・・。

エポキシコーティングして、

ロープをしっかり固定します。

   

    グリップは、しっかりと

             硬化するまで放置!

次は、

再利用するリングの内側の

肉作りを行います。     ノギスで測ると内径は22φ。

 

グリップカットの時に余った、

EVAの残材を加工します。

外径27φを22φまで削り加工します。

 

 内径は、

    22φで、ぴったりです!

内径パーツのEVAは後から接着します。

  

翌日、硬化した状況を確認後、

           細部の加工をします。

コーティング剤は、

ロープの根本を中心に、

流し込んだので、

しっかり固定されています。

熱収縮チューブの中に入れて、

これから収縮します。

 

収縮よりも、ロープの高さと、

幅のバランスが、

とても心配でした。

実際は、

メリハリがハッキリして、

バランス的にも良かったです。

熱を加えると段々・・・   下地のロープが・・・・   浮かび上がって来ます!

           

余りのチューブは、

ハサミでカットしました。

収縮チューブは、

少し内側に残る様にカット、

しっかりと熱を入れて収縮させましたが、

後から少し縮む可能性を考えて、

EVAのヘリに乗る位にしてあります。

 

パープシートに合わせると、

こんな感じになります。

アルミパーツと内径分のEVAパーツも、

仮組みを見る限りでは、

丁度の外径に納まりました。

 

   後は、

    注文してあるEVA(グレー)の入荷を待つだけです!

オーダーフォームでは、

グレーのEVAは、

中央をシェイプでしたが、

パイプシートに合わせて、

全体のバランスを見ながら、

削って行きたいと思います。

セパレートのフロントを接着する前に、

螺旋位置の裏表を決めて、

印を付けます。

    表側・螺旋3本              裏側・螺旋4本

     

位置決めが出来たら、

エポキシで接着します。

 

ようやくEVA(グレー)パーツが入荷しました。

それでは、

削り加工に入りたいと思います。

    

久しぶりに、

ブラック以外のカラーEVAを、

使用しての作成は、

新鮮味があります。

EVAのセンターから、

両サイドに削りながら、

中心から外にを、

繰り返しながら、

シェィプ加工します。

   

ある程度加工した後のパーツを、

仮組みして微調整します。

EVA(グレー)から・・・

セパレートのリア部も・・・

再利用のチェックも・・・

バットエンドの集積コルクと・・・一気に接着完了!

リールシート下からの、

指定全長も34cmに、

しっかり合わせる事も出来、

完成となります。

       完成です!

   収縮チューブの厚みや、段差が難しいのですが、

    見苦しい段差も無く、綺麗に整える事が出来ました。

   グリップもメリハリのある仕上がりとなりました。

                

  オーダーを頂いた、

   タックルオフ中川かの里店へ、

                定期便にて返送致します。

   今回のグリップは、ハードルが高く、

  パーツのイメージ選定も悩む事が多かったですが、

   やりがいのある一品となりました!

    次回のご依頼品をお待ちしております。


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