静岡県から愛知県を中心に釣具の店舗販売を行う「イシグロ」のロッドビルディングパーツ専門オンラインショップ

私たちは持続可能な開発目標(SDGs)を支援しています.

新品パーツ | 釣具ビルディングパーツ専門

ロッドビルディングレポート

投稿者名:タックルオフ工房

2019/08/13 閲覧数:2,132

タックルオフ鳴海店より、リメイク・リペアの依頼品が入荷しました!

  タックルオフ鳴海店より、

               リメイク・リペアの依頼品が入荷しました!

                   (分類グリップフル交換)

こんにちは、

タックルオフ工房

担当福田です。

今回の依頼内容は、

     「グリップのフル交換」です。

エバーグリーン 「コンバットスティックCSS-70L」 です。

  

 

このシリーズは、

過去に数本リメイクしています。

ブランクに張りがあっても、

グリップ内部回りに使用されている

接着剤の経年劣化が進んでいる物が多いです。

エンドグリップのゴムも少しネジったら

簡単に外れました。

劣化の為か、

ほとんど接着剤が、

効いていませんでした。

  

      本体グリップのリアから解体します。

デザインナイフで、

パイプシート下から、

垂直にデザインナイフを入れます。

内部のブランク手前までカットした後、

マイナスドライバーで、

ブランクから浮かす様に剥がします。

こちらもまた、

余り力を入れる事無く、

簡単に剥がす事が出来ました。

これから、ブランクに着いているコアテープと、

接着剤を剥がします。

       

    リアの要領で、

        フロントも同じ処理をします。

          

フロント・リアのEVAは、

簡単に剥がせました。

       お次は・・・ DPSパイプシートを剥がします。

このタイプは、パイプシートの裏側に、

フード移動の締め込み時に、

ブレない様に溝があります。

その溝を利用して、

アクリルカッターでけがいて、

シートを剥がします。

   

こちらもまた、

時間を掛ける事無く終了!

ヒートガンで、

コルクアーバーを熱して

剥がします。

ブランクにこびり付いているカスは、

ヒートガンで熱を加えてゆっくり剥がします。

※ロッドの年式を考えると、

より丁寧に作業を進めた方が、

トラブル発生は防げます。

遠目でゆっくりと熱っして、

接着剤のカスを取り除きます。

残ってしまったカスは、

耐水ペーパーの600番前後で、

ブランク表面を研ぎます。

   

       ブランクの表面作業も完了!

純正のワインディングチェック(ゴム製)を、

活かしてフロントEVAを接着します。

        指定されたパーツは4点。

  スケルターワークスの               DPS SD-17

    EVA グリップ                  フード (ブラック)     

     

   マタギさんのグリップパーツ           ジャストエース

   EDPS17-225-13              コルクエンドキャップ

    

  各パーツを袋から出して、

           配置、仮組みをします。

  

オーダーフォームでは、

パイプシートは、

スクリュー部を8mmカットの指示でした。

8mmピッタリのカットは難しいので、

7mmでカットを行い1mmを調整幅とします。

ノコギリの刃がどうしても、

スクリューの曲がりに乗ってしまうので、

水平にカットが上手く出来ない分、

1mmの調整幅を出す事により、

後から手研ぎを行い、

切り口を綺麗にします。

耐水ペーパー上に、

パイプの切断面を垂直に、

円を描く様に断面を削って行きます。

 

断面は、しっかりと水平に削れてくれば、

面がしっかりと目立ち立ってくるので、

しっかり確認出来ます。

     手研ぎ調整にて、

         カット面の隙間を殺します。

  左側から右側に行くに従い、

       切り口の面がしっかりと、

           立って来ているのが分かります。

       断面が    →  段々と  → 際立ってきます。   

  

  リアグリップのEVA

        EDPS-17-225-13の加工をします。

オーダーフォームは、

現状から、

32mmカットして、

上側の面取りカットを行う。

旋盤機で、

31mmカットして、

調整します。

     

  パイプシートの断面と、

          EVAの断面の確認と調整を行います。

カット後の両面を合わせて、

隙間や断面の曲がりが発生していないか、

再度確認後、

EVAの角部の面取りを行います。

  

EVAとスクリュー部までの

角度と長さを見ながら、

旋盤機で処理します。

   

     削り調整を終了!

リア部の角部落し調整は完了したので、

フロント部の調整も行います。

フロントEVAとパイプシートの合わせ面を調整します。

EVAの角が目立つと、

ザツな感じが出てしまうので、

パイプシートの面と角度を見ながら

調整します。

   ただ合わせただけの状態を・・・。

           面取りして角度を合わせます。

 少し手を加えるだけで、

 部品の完成度がアップして、

    完成後のロッド全体に引き締まりが出ます!

各エッジ処理は、

雑な処理はNGです。

  フロントEVAも旋盤機で、

       少しずつ角度を見て削りました!

   

      後は、パーツ毎の接着のみです!

フロントEVAから接着します・・・、

マジックで、

線を引いている所までが、

フロントEVAの接着面です。

※エポキシを混ぜる時、

メモ用紙の四隅を、

マスキングテープで、

対角線上に止めた方が、

横、縦のブレに強く、

剥がしてゴミ箱に入れる時も楽です。

フロントの接着も線から前方に向けて、

エポキシを塗ります。

エポキシは、

チェックまでギリギリ塗らなくても、

EVAを後ろから押し込むので、

チェックまでしっかり入ります。

むしろ少なめでもいいかな。

チェック周りに押されたエポキシが残るので、

しっかり拭き取るが、

チェックがゴムタイプの為、

溶剤で強く擦ると溶けます。

※注意しながら綺麗に拭き取る。

  

    次は、パイプシートの接着になります。

コアテープも均等に巻きます。

パイプシートのエンド部も、

コアテープとツラが合う様に、

先に測って均等割します。

パイプシートを接着する前に・・・。

  ガイドリング(元ガイド)との位置合わせを行う!

  

 

ブランク、ガイドリングの中央を、

確認しながらパイプシートとガイドリングのバランスを見ます。

リールをセットしたりして、

ポジショニングを決め、

マスキングテープで印を付けます。

  

   お次は、

      リアのEVAグリップの接着になります。

   

手順は、フロントと同じく、

接着面の隙間と、

  接着剤のはみ出しに気をつける事が重要!

はみ出した接着剤は、

アルコールかエポキシの溶剤で、

しっかりと拭き取り続けます。

 

   ラストは、

   集積タイプのコルクバットの接着で終了となります。

  

 接着面も確認後、

 断面が上手く合ったので良かったです。

  無事終了!!

最後にEVAの表面をアルコールランプで、

炙りを入れて、

綺麗に仕上げます。

    

       完成しました!!

       

オーダーを頂いた、

    タックルオフ鳴海店に、

                 定期便にて返送致します。

 

     バスロッド関係のリメイクを中心に、

   西部方面のお客様から色々なオーダーを頂いています。

    地域がらもありますが、リメイク、リペアのご注文をお待ちしております。

       窓口は、各店イシグロ・タックルオフにてご相談下さい。


イシグロ店舗へのアクセス・営業時間のご案内や店舗発信の新着情報各種はこちら!

                

このサイトはJPRSにより認証されています。SSL対応ページからの情報送信は暗号化により保護されます。

パーツ名を確認して商品を選ぶ
パーツ名をクリックすると該当する商品一覧が表示されます。

船竿

TOP
ビルディングパーツ 詳細検索
商品名
カテゴリ
価格
その他

しばらくお待ちください