投稿者名:ロッドビルディングパーツサイト
2019/04/27 閲覧数:8,750
ロジギア開発者でもある、オンラインショップの上村です。
形状記憶合金を製造する吉見製作所様と、高弾性ブランクや2段テーパーチタンティップを展開するブランド【LOGIGEAR】がコラボし、昨年から共同開発を行ってきた太径チタンティップがようやく生産完了し、オンラインショップに入荷しました!!
『いつ入荷するの??』
たくさんのお待ち頂いていた声を頂いていたにもかかわらず、生産が遅れてしまい申し訳ございませんでした。
今までは、細いチタンティップ素材しか存在しておらず、主にアジングなどの『ライトゲームだけの物』であったチタンティップ。
バス、エギング、メタルスッテ、ティップラン、タイラバetc・・・。
様々な釣りに対応するチタンティップが作りたい!!
そんなことで、1年前から開発が開始しました。
ここまで遅れてしまった理由は・・・。
中々納得のいくものが作れず、吉見製作所様に無理を言って、3度も作り直しをしてもらってましたm(__)m
お客様をお待たせしてしまいましたが、焦らず、良いものを作る事に拘ったためです。
全長295mm、最大外径2.0mmで設計しましたが、先径2.0mmの様々なブランクスに取付けると・・・。
極端に曲がり過ぎる!!!
カーボン素材とチタン素材の硬度の差によって、への字に曲がってしまう結果に。
太いチタンティップは作れないのか???
曽根マイスターを含め、吉見製作所の担当者様と議論を重ねました。
『短くしてみましょうか』
ってことで、295mm→210mmに急いで85mmも短い設計図を引き直し<(`^´)>
吉見製作所様に2回目のサンプルを作り直してもらう事に。
数日後・・・
吉見製作所の担当者様より電話『上村さん、サンプル作ってみましたが、ダメです。太くなる分反りがどうしても酷くなってしまいます。』
(+o+)
上村『差込加工の形状変更しても構わないので、何とかなりませんか??』
吉見製作所担当者様『色々なパターンで試してみます。』
今まであったチタンティップを太くしただけなのに、こうも上手くいかないとは・・・。
これだからモノづくり、そして世に無いモノを作るって楽しいです!!
数日後、吉見製作所担当者様より『上村さん、成功しました!!何とか、反りを最低限に抑えることが出来ました!!』
さすが、吉見製作所!!愛知県の誇る工場です!!
あくまでもストレート部分を作らず、カーボンに繫いだ時に綺麗に曲がる2段テーパーを残したまま、ベストな硬さになっただけでなく、反りも最小限に抑えられ、納得のいく逸品に。
反りを最小限に抑えた、超急テーパーの差込加工の画像↓
当初の設計で作ってもらったサンプルとの比較画像↓
画像では分かりずらいかもしれませんが、右側が2回目のサンプル品で緩やかなテーパーの差込加工としたため、最大外径の部分がかなり反ってしまいました。
左側の3回目のサンプルでは、反りが最小限に抑えられてます。
※多少の反りは製造工程上、どうしても残ります。
右往左往してしまい、商品化にとてつもない月日が掛かってしまった背景となります。
商品化まで長かった~
でも、ようやくライトゲーム以外の釣りに超高感度のチタンティップロッドが作れちゃいます。
使い手次第で、チタンティップの世界が広がりますよ。
LOGIGEAR×吉見製作所の チタンティップページはコチラ
しばらくお待ちください