投稿者名:タックルオフ工房
2024/09/26 閲覧数:325
イシグロ高林店(受付スタッフ村松)より、
リメイク、リペア依頼品が入荷しました!!
こんにちは、
工房担当の福田です。
今回の依頼品は、
UFMウエダ 「スーパーパルサーZ グリグリ ナナハン」
依頼内容は、
「指定アルミパイプシートを使用してのグリップ改造」と、
全ガイド、「トルザイトガイド化」!!
それでは、先にガイドから始めます。
現ガイド数7個から、指定サイズのトルザイトガイド9個へ増!!
TOPからリング6サイズ5個使用、、。 7L、8M、12H、20Hの4個使用して、計9個となります。
スレッドカラーも純正に合わせて行きます。
一番近い色を用意。
年式がかなり経っているロッド。
ガイド外しは慎重に行う。
今回は比較的綺麗に剥がす事が出来た。
お客様持ち込みパーツ。
このアルミパイプを取り付ける。
一部フロント部を接着する。
ここ⇩
純正から一新アルミでボリュームのあるパイプシートに交換。
一緒に遅られて来ました。
アブ カーディナル44
このリールを使用して、基準を決めていく。
取り扱いは慎重に、、、。
まず、ロッドにセットして元位置を拾う。
エンドから大体リール脚位置のセンターは、約33、34mm前後になります。
先にガイド巻きコーティングの作業を行う。
3工程のスレッド巻きを行う。
巻いたスレッドの表面をしっかりならす。
厚みを整えながら、3回塗りでコーテイング完成。
ガイド交換は完成したので後はグリップ作業に集中する。
エンドは再利用、フロントのチェックはそのまま。
中身の位置だけが変わるので比較的作業は進めやすい。
純正竿の基本位置を拾います。
リールをセットして脚のセンター位置にマスキングして印を付ける。
今回はアップロック指定なので、右側が正解となります。
アップロック状態でリールをセットしてこのアルミパイプのセンター位置を拾う。
これでカーディナル44をセットした時、
脚のセンター位置は同じとなります。
現状のグリップの長さは変わらない。
お互いのセンター位置を合わせると前後の数値異差が分かる。
フロントはコルクが5mm前後短くなる。
リアはコルクが14mm前後長くなる。
このロッドの一番の特徴は、コルクの両端が広がっているこの形。
シンプルな形ですが意外と、削りのシェイプの角度に気をつけたい。
フロントで31、3mm。
リアで31.4mm
店頭在庫でも一番太いもので最大28パイまで。
そこで、、、、。
マタギのカタログで一番太いコルクストレート使用。
STN30-33-17を注文しまして、
早速削りに入ります。
フロント、リア分にカット。
イメージはこんな感じです。
純正のフロントを見ながら旋盤作業に入る。
リアのコルクも削りを行う。
リールセット位置に合わせから、前後コルク部の長さを合わせてカット。
これで長さ合わせは完成。
これで純正のグリップからの数値や型取りが終了したので、
グリップはこれから破壊する。
エンドのアルミは再利用の為綺麗に回収したい。
余分なコルクは剥がす。
10mm分繋ぎ部として木材で延長してある。
汚れを削る、土台もまだしっかりしている為、
少し加工して再利用する。
フロントコルクを破壊。
パイプシートを破壊。
裏のスジ目からアクリルカッターでテンポよく削り剥がす。
ブランク回収。
これで大体8割までの仕込みが完了。
バランスのチェックをして削り足らない所はまた削り調整する。
一番心配な所。
アルミパイプシートのリール脚受け部、
ここをしっかり接着する。
チタン、ステンレス、炭素繊維専用「メタルロック」を使用。
剤をA(主剤)B(硬化剤)等分だして良くカクハンします。
硬化し出すのは5分過ぎ頃からなので粘度が高くなる前までしっかりカクハンする。
パイプシート本体の表側と脚を固定する側パーツの内側にしっかり塗り広げます。
剤がはみ出したらアルコールで拭き取れば良いので接地面は全て塗る事に集中する。
※アルミパイプシートは熱を持ちやすい為、
ロッドの管理場所は十分気を付けて下さい。
夏場の温度が高くなり易い車内でのロッドホルダー管理や放置、
直射日光が当たる場所での管理は、
熱でリールシートに使用されている接着剤が緩み、
シートのズレが発生する可能性が高いので注意しましょう!!
コアテープを巻き、
フロントコルク接着。
フロントコルク前後のエッジは少し削っておく。
コアテープで土台を作り、
パイプシートの接着。
フロントコルクの後エッジはしっかり削り、
接地面を合わせて行く。
コルクのリアを接着。
最後に加工し直したエンドキャップを取り付ける。
ロゴの位置をしっかり確認。
最後に穴だらけのコルク埋めを行う。
ジャストエースのコルクペースト。
今回の作業で一番大変だったのはこの穴埋めです。
しっかり奥まで押し込んだ後、上から盛る作業は、
ほぼ全面に穴が開いていたので根気よく時間を掛けて終了。
後は丁寧にペーパー掛けを行い完成。
しっかりとパテ埋めした結果は削ると分かる。
後はしっかり梱包して(リールも)高林店へ、、。
リールありがとうございました。
ご依頼店のイシグロ高林店へ、
定期便にて返送致します。
今回の作業金額は、パーツ金額は、19,090円(税込み)
工賃金額は、36,190円(税込み)となります。
ご参考までに、、、。
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