投稿者名:タックルオフ工房
2024/04/12 閲覧数:755
イシグロ豊川店(受付担当スタッフ白柳)より、
リメイク、リペア依頼品が入荷しました!!
こんにちは、
工房担当の福田です。
今回の依頼品は、アピアの
「フージンZ クレイジーキャリー 108MH」
依頼内容は、「インロー部の作成・コミ調整」
中々凄い破損状態。
#1の穂先側、玉口カーボンの内部が1周剥離している。
#2のバット側、#1の根本で折れたインロー芯と、
インロー芯の上側に残っている#1の内部剥離したカーボンの破片。
このインロー芯をまず抜きます。
鉄鋼ドリルでインロー芯を外す。
インロー芯の内径は6パイのサイズ。
6.5パイのドリルで、穴を広げながら高回転で内部から熱を加える。
鉄鋼ドリルの6.5パイでゆっくり押し込んでいく。
6.5パイのドリルをゆっくり差し込み、空回転させて内部から熱を加える。
回転の熱で接着剤を緩める事が出来れば大体抜けます。
抜いたインロー芯は155mm位あり、
今回の作成ではもう少し長めで、強度重視のインロー芯を作ります。
インロー芯側の#2・口部。
芯材のセンターをドリルで開け熱を加える事により、
上手く行けば、ほぼ無傷の状態で回収できる。
※今回の作業でのドリル使用は、竿の状態・太さ・調子に非常に左右される為、
インロー外しの作業に対して絶対ではないです。
今回は、カーボンブランクに厚みがある事。玉口にキズやヒビが無い事。この2点が作業の決め手です。
#2側のインロー芯についていた、#1の内部剥離したカーボン。
この剥離した分、カーボンが薄くなっている為、この分の長さはカットする。
ノギスの裏を差し込んで剥離部の長さをしっかり測る。
約7mmあり、剥がれた現物と一致するので#1側を7mmカットする。
今回は、抜いたこのインロー芯より強度アップしたインロー芯を作らなければならない。
・・・今回は芯材3本を差し込み合わせて強度重視の1本を作ります。・・・
インロー芯9パイ内径7パイの中に、外径7パイ内径4パイを入れて、最後に芯材4パイを入れて完成する。
この芯材を接着して1本の強固なインロー芯を作る。
隙間がほぼ無いエポキシとカーボンの一体化。
#1の内部剥離分をカット処理。
その上からカーボンロービングして補強。
表面を削った後はエポキシコーティングにて、#1は完了。
芯材を旋盤機で削る。
今年一番丁寧にスリ合わせた逸品。
抜いた純正のインロー芯と比較。
純正品より、上部の長さを取り、#2に差し込み分は少しカット。
芯材の断面に隙間無し。
#2に接着剤を入れて慎重に差し込む。
乾燥後確認。
多分、純正品より20mm以上は芯材が長いと思います。
復活!!
危うく廃竿になる所からの生還ロッド。
ご依頼店のイシグロ豊川店へ、
定期便にて返送致します。
今回の作業合計金額は、
工賃合計、11,550円(税込み)となります。
ご参考までに。
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