投稿者名:タックルオフ工房
2024/01/30 閲覧数:864
イシグロ名東引山店(受付担当鈴村)より、
リメイク、リペア依頼品が入荷しました!!
こんにちは、
工房担当の福田です。
今回の依頼品は、
シマノ、「ステファーノ攻 SS175(穂先#1)(ボディ#2)」
依頼内容は、
もう1本一緒に送られてきた、、、。
がま船 「鬼攻 カワハギ」の穂先をカットして、ステファーノの替え穂にする依頼。
「継ぎ部ロービングにて替え穂作り」
この⇩ 鬼攻カワハギの穂先をカットして、、、。 こちらのステファーノの穂先とほぼ同じ長さで継げる仕様にする。
・・・・・穂先の長さは、ステファーノの穂先と大体同長にする。・・・・・・
①穂先の黒スレッドが鬼攻・カワハギで、赤スレッドがステファーノ。
②同長にするには、カワハギの8Gを外して、ブランクカット。
③穂先の元部をカーボンロービング、厚み出して削りを行い、
ステファーノ#2に替え穂として差し込む様にする。
① ② ③
8Gを外してカット!!
いつものロービング作業に入る。
カーボンロービング材は一番細い物を使用。
ロービング材が太いと削り作業が大変になり、表面のデコボコが大きくなる為調整に苦労する。
細いと丁寧に巻く事で段差を無くし平行に巻ける為、後からの調整作業の手間が減る。
穂先にコアテープを巻いてカーボンパイプにセットする。
円芯がしっかり取れる様して、剤を塗り浸透させてマスキングテープで圧着。
後は、ライト照射!! ビビーーーーーッ!! ※写真が違いますが、イメージ画像です、、、。
1日丸々乾燥させて硬化はOK。
表面はボコボコのザラザラ状態。
ここからが本番。
ペーパーヤスリは、ブランクに対して同じ水平に削ってはダメです。
#2に入れる時に偏りや隙間が出来て失敗します。
隙間が多いと再度ロービングからやり直しになる、、、。
ブランクに対して、ネジリながら下に抜くイメージで削り、
#2に差して削り、差して削りを繰り返す。
ある程度抵抗がありながら、しっかり入る継ぎ部を作る。
最後は表面に1液のウレタンを塗装するのですが、、、、。
このウレタンとの接地面の厚みが難しく大体1回では成功しない。
スリ合わせ、、、他のリメイクに比べると作業は地味、、、。
しかし、非常に繊細な削りと根気が必要!!
高難度でトップクラスの作業なのです。
今回この作業、、、結局2回程やり直して3回目に成功。
ウレタンクリアーの吹き加減が非常に大事。
カーボンロービングで厚みを出しスリ合わせ作業後、ウレタン塗装にて完成。
これで#2本体に対して、「純正の穂先」と今回の「鬼攻カワハギの穂先」で入れ替えが出来、
対象魚に応じて穂先を変えて、釣りも楽しむ事が出来る、、、、。
「バットジョイント改め、トップジョイントシステム」となる!!
穂先の差し込み部が完成。 後はエンドの穴処理をする。
このままでは、使用時に海水や、ほこり、ゴミが入る為栓を作る。
ブランクの内径に合うカーボン芯を探す、25mm分まで接着剤を塗り差し込み乾燥まで待つ。
乾燥したら余分なカーボン芯はカットして、
断面をペーパーヤスリで、綺麗にサンディングして滑らかにする。
暗くて良く分からないが綺麗です。
替え穂の完成。
梱包して返送の準備。
※ジョイント部作成について、
今回の様に、ジョイント受け部の加工がすで出来ている物や、
仮に加工するにしても、ブランクが肉厚で削り加工がしっかり出来る物、
長さ・硬さのバランスなど、
ある程度の条件がしっかり揃って初めて替え穂の作成に入れます。
替え穂作成にあたり、純正では無い物を、
差し込んでバランスを取っている為、ある程度の不都合や、
折れるリスクも含め、ご理解を頂いたお客様のみオーダーをお受けしています。
ご依頼店の名東引山店へ、
定期便にて返送致します。
今回の作業金額合計は、6,000円(税抜き)となります。
ご参考までに、、、。
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