投稿者名:タックルオフ工房
2023/12/08 閲覧数:792
イシグロ名東引山店(受付担当スタッフ平山)より、
リメイク、リペア依頼品が入荷しました!!
こんにちは、
工房担当の福田です。
今回の依頼品は、フィッシュマンの「BC4・5.10L」
依頼内容は、「リアグリップを50mmカット」
50mm位置でコルクをカット。
純正のエンドは再利用して、エンドキャップ込みでリアグリップは105mmで作成指定。
一番手軽で簡単なのは50mmカットして、エンドを取り付ければ良いのですが、
取付け位置を測ると、、、。
エンド部外径約33mm、取り付け位置30mmと3mm差異がある。
そのまま取り付けたら両端が出っ張り非常に格好悪い、、、。
コルクを探す、、、。
➔
マタギの
「ロングコルクグリップ・ストレートタイプ」で外径33mmを探す。
STN30-33-17とSTN40-33-17サイズあるが・・・、なかなかの値段。
10cmの為にこの金額を出して欲しいと言えない、、、。
一応端材を探してみる。
工房の端材を・・・探すと、今回は奇跡的にありました!!
長さも100mm強あり加工も1発勝負。
デザインナイフの刃を交換してコルクをカット。
ペーパーヤスリの粗目でコルクを一気に純正の外径近くまで削る。
粗目で削ると当然表面もかなり雑になる。
目標外径の手前2mm前後からヤスリの目を段々と細目に変えて削り、
表面を整えながら目標外径に合わせる。
目止めはほとんど飛んでいるが、
ヤスリを細目に落して処理した表面状態は、
純正とほとんど変わらない。
後はコルクの目止め処理で一気に綺麗にする。
端材の削り作業が完成した為、純正コルクはここで破壊する。
下地までサンディングして綺麗にする。
エンド部は20mm上部でカット。
削り終わったリアコルクを差し込んで見る。
ワインディングチェックとの隙間や幅を確認。
エンドキャップは、段差がありコルクの内部加工が必要になる。
高級ロッドのエンドパーツはこの手が多く簡単にはリメイクさせてもらえない。
今回も手研ぎ
エンドパーツが段差加工になっている為、段差部の外径が入る内径加工が必要になる。
コルクの肉厚が非常に薄くなり旋盤機で削ると簡単に割れてしまう。
途中まで旋盤機で削り途中から手で削っていく。
エンド部の深さが大体6mmの為、接着剤のスペースも考えて深さは大体7mm程掘り下げる。
コルクは非常に割れやすいが削りやすい面もある為、素材のメリットとデメリットを考えて作業を進める。
割れやすい表面にマスキングテープで外径を3.4周巻き上げて保護。
内側から外側への削り圧もある程度受け止めてくれる為必ずマスキングテープを巻いて保護。
後はエンドの外径に合うまでひたすら削り作業を行う。
この時点でストレス無くスムーズに入る状態。
エンド部に差し込み補強をするブランクを選びカット。
各パーツに対して外径と内径を差し込み確認。
接着完了。
コルクの仕上げ!!
コルクを削ると目がほとんど飛んでしまう!!
今回もいつものコルクペーストで仕上げ。
ペーパーヤスリの粗目で削ると仕事は早いが、、、。
反動としてほとんどの目止めが飛んでしまい穴だらけになってしまう、、、。
天然素材は選ぶ事が出来ない、目が綺麗か雑かはその時の素材でまちまち、
目が抜けた状態を綺麗に出来るのがコルクペースト!!
穴は、ほぼ全て埋めました、、、。
見た目は悪いですがこれから一気に綺麗になります!!
ヒートガンで強制乾燥!!!
表面が乾燥すると白くなる。
白くなったら乾燥を確認して削る!!、、、の繰り返しで
最後の仕上げは、目が細かい1000番で完了。
エンドを含んで105mmで完成。
純正のエンドパーツも再利用出来完成。
梱包完了。
ご依頼店の名東引山店へ、
定期便にて返送致します。
今回の作業金額は、
工賃金額合計、、、4,000円 となります。
ご参考までに、
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