投稿者名:タックルオフ工房
2023/07/28 閲覧数:1,567
イシグロ岐阜店(受付担当スタッフ佐藤)より、
リメイク、リペア依頼品が入荷しました!!
こんにちは、
工房担当の福田です。
今回の依頼店は、イシグロ岐阜店。
依頼品は、シマノ、
「カーディフ・ネイティブスペシャルS42UL-3」
依頼内容は、
純正に寄せた「リアグリップ交換」作成。
※トラウトロッドのコルクグリップは意外と破損しやすい。
破損部の写真を見ても分かる様に、
ブランクとコルクの割合が圧倒的にコルクが多い。
ブランクが細い分、力がコルクに掛かり折れやすくなる部位が発生する。
過去のリメイク、リペアもエンド部のコルクはこんな状態が多い。
ブランクが細くて軽いのはいいが、こんな事例が起きやすい事も考慮してご使用下さい。
※特にブランクが細い分、コルク素材は捻じれに弱いので注意して下さい。
使用パーツはこの2点。
コルクグリップは同じ仕様に加工。
グリップの形状は、コルク中央をシェイプさせ、
指定のコルクエンドキャップを取り付ける。
リアグリップのコルクは、2種類のコルクが使用されている。
リールシートに近い箇所に集積コルクが3mm、
それ以降は通常のコルクが使用されている。
集積コルク部は綺麗、汚れや欠けも無いのでこの部位は残す。
通常のコルク部は約87mm、純正に寄せて中央はシェイプ。
集積コルク側、外径が約26パイ、中央のシェイプ部が23パイ、
エンドは指定のコルクエンドに合わせて外径は27パイとなる。
コルクカット前にデザインナイフの刃を交換。
切れない刃先でカットすると、コルクの断面が欠けてボロボロになる。
手間が増える事は先に防いでおく。
コルクをカットして、耐水ペーパーの120番で表面を一気に削る。
コルクの削り径が、前方26パイ、中央23パイ、後方27パイに近くなったら、
耐水ペーパーの400番から800番を使用して、表面の粗さを滑らかにしていく。
コルクの目止めは、ほとんど飛んでしまうが、後からコルクパテで埋める作業をする。
集積コルクを残し、通常コルクは剥がして行く。
集積コルクと通常コルクの接着面をデザインナイフでカット、
カット後コルクはペンチで剥がしていく。
コルクを剥がしブランクのみにする。
センターブランクの上に、別のパイプが2本段差もある。
削り出したコルクグリップを一度組んで見る。
2段目のパイプでコルクが止まる。
この分が入る様に、コルク側を段差加工、
コルクの内径部、マジックで縁取り分をデザインナイフでカットする。
カットする深さは浅い、仮組みしたら丁度ピッタリの仕上がり。
コアテープは、1個目の段差と同じ径で均等巻き。
グリップコルクを接着、エンドキャップを接着。
前方26パイ シェイプ中央23パイ 後方27パイ
旋盤の高速回転と削りの摩擦で、目止めもほとんど取れる。
加工前に穴の浅い部分は少し掘っておく。
手直しでは、お馴染みの、
ジャストエースのコルクパテ。
爪楊枝で、穴に埋め込んでいく。
ほぼコルクの全域を埋める勢いだが、これで仕上りはかなり綺麗になる。
乾くと白くなり乾燥完了の状態。
※上手く成功させる秘訣は、穴の奥にしっかり押し込みパテ盛りも多めに、
後はしっかり削り込む。
全体にペーパー掛けをしていく。
段々とコルクパテを深く押し込んだ箇所が浮いて来る。
時々リメイク、リペアでお預かりしたロッドで、
コルクの目止めをしたお客様のロッドを見ます。
大体下の写真の②か③位で終了している状態がほとんど。
多分本体のコルクを削ってしまう事を恐れてそれ以上進めないのだと思いますが、
基本は削ってOKです。
コルクの表面は削れますが、ごっそり持って行かれたりしないので、
もうちょっと頑張って、④まで削り通す。
① ② ③
本体コルクとコルクパテの高さ、表面が同じになると違和感もなくなる。
途中で止めてしまうと、パテの表面が「浮く」ので中途半端になり、
見映えがおかしくなる、しっかり削り込む事で綺麗に整う。
目を閉じて指でコルクの表面を滑らせて段差が分からなければOK。
こちらの④が合格ライン。
パテの基本は、「多めに盛る、削る。」です。
コルクパテをしっかり塗り込む、表面をしっかり削り込むと誰でも綺麗に出来ます。
➔
今回の作業金額は、
パーツ金額は、2,399円
工賃金額は、3,500円 となります。
ご参考までに、、、。
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