投稿者名:タックルオフ工房
2023/06/12 閲覧数:1,257
イシグロ西春店(受付担当スタッフ松久)より、
リメイク、リペア依頼品が入荷しました!!
こんにちは、
工房担当の福田です。
今回の依頼店は、イシグロ西春店。
依頼品は、ダイワ 「ブラック・レーベルSG・55IL+RB」
依頼内容は、「2ピース化」
通常は、1ピースロッドのセンターカット(半分)ですが、
今回は、
「グリップ寄りの変則2ピース化」です。
グリップ側にインロー芯を入れて、
ダイワのロゴ「D」の上からピン有りのスレッド巻き!!
ブランクカットが重要!!
ひし形ヤスリで、8番目ガイド(元ガイド)下脚のピンラインから、
下2mm箇所のブランクを1周ゆっくり回転させながカットする。
丁寧にカットする事で、内部のカーボンが剥離を起こさせない様にする。
ブランクは平行に固定、ヤスリは垂直に削り作業を行う。
カットしたら#2のバット側と、#1の穂先側の両カット断面を丁寧に削り整える。
#2の内径よりも少し太いインロー芯を用意。
#1と#2の玉口は、マスキングテープで3,4周きつく巻いておく。
インロー芯の出し入れを繰り返すと、
玉口が裂ける可能性が高い為、必ず玉口の補強をする。
インロー芯を旋盤機で回転させながら先から削って行く、
スリ合わせとは、、、
差して削り、差して削りを繰り返し、オス部、メス部、
カーボン同士の接地面積を増やし抵抗を作る事で、
インロー芯部に緩みが無く、
抜き差しが出来るジョイント部を作成する事です。
インロー芯表面とブランク内径の接地面を少しずつ削り合わせる。
#1に入るインロー芯部、
元部(バット)に近いのでインロー芯は長めに設定。 #2に入る接着部55mm
インロー芯材の穴加工。
インロー芯の中にインロー芯を入れて補強。
メーカーにもよりますが、
穴にEVAを詰めたり、カーボンを詰めたりと、
メーカー毎に処理過程が違う。
基本は芯材にカーボン芯を入れて補強。
内径に合うカーボン芯をエポキシでしっかり接着。
乾燥後、前後の余分な芯材はカットして面取りして終了。
これでゴミや水が入るトラブルは無くなる。
#2側にインロー芯を接着。
接着剤は、「メタルロック」
チタン、ステンレス、炭素素材の接着には抜群の威力を発揮。
カーボンは炭素素材!! ガッチリ接着出来る!!
2液を等分出し良くカクハン。
カクハン後、#2の中にインロー芯が入る所まで剤を押し込む。
インロー芯にも塗り#2に押し込む。
その動作を2.3回繰り返して、塗りムラが発生しない様にする。
後は#2を逆さに持ち、内部の剤がインロー部に溜まる様にして、
約5分間乾燥を待ちます。
これで遊びやガタツキもほぼ防げて、内部でガッチリ止まる。
これでインロー芯の接着は完成。
#2の口巻き補強をシルバー/ブラックで巻く。
コーティングして完成。
しっかり梱包して、、、。
ご依頼店のイシグロ西春店へ、
定期便にて返送致します。
今回の作業金額は、
工賃金額、8,000円(税抜き)となります。
ご参考までに、、、。
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