投稿者名:タックルオフ工房
2023/04/11 閲覧数:1,406
イシグロ津高茶屋店(受付担当スタッフ中谷)より、
リメイク、リペア依頼品が入荷しました!!
こんにちは、
工房担当の福田です。
今回の依頼店は、イシグロ津高茶屋店。
依頼品は、「サンダウナー#2のみ」(番手、長さ不明)
依頼内容は、
「#2のガイド2個を、
ラピーテープで仮止め」です。
投げ釣りでは、
自身が投げやすい位置、飛距離が出る位置に、
ガイドを取り付けてカスタマイズできる、
ストリップ仕様(ガイドが付いていないロッド)があります。
特に#2は重要で、取り付けるガイド位置により、
ロッドの反発力を最大限利用し、
飛距離を伸ばす事が出来るのです。
(※注意 ご本人の体力、技術に比例します。)
その位置を見つける事で、
自身の遠投飛距離更新に繋がる為、
キャスターとしての醍醐味が味わえて、
「自身の遠投能力を探求する」と言う意味でも、
奥が深く魅力的な作業となります。
その為には、
#2に取り付けるガイド2個分は特に重要。
試投毎にガイド位置を動かし、
自分にあう位置(投げやすく、飛距離が出る箇所)を探す。
それには、、、
釣り場でガイド移動し、自己診断が出来る様に、
今回の様にラピーテープを使用して、
試投や実釣を繰り返しながら固定位置を探る!!
今回のご依頼はまさに、それなのです!!
T-KWTG20を、#2-1G位置へ、 T-RVTG30を、#2-2G位置へ。
ガイドはラピーテープで固定。
「ラピーテープの仮止め固定。」
実は今までの依頼品で、
投げ竿で「仮止め仕様」だけで、
お客様にお渡しした時がありません。
今回が初の「仮止め仕様のみ」の返送となります。
ラピーの色指定はありませんでしたが、
ガイドを剥がし時、下地が赤だったので、
ラピーカラーは「赤」一色でいきます。
巻き方やテープの幅、巻の回数など、、、
その辺りを頭に入れて、
仮止め作業へ、、
お預かりの#2からガイド外し。
いつものフレーズ、、、
(ラピーテープが下地なので、跡も無く綺麗に剥がせる。)
ガイドの向きは確認して、
マスキングテープで印を付けて、、、
一番の心配事は、「テープ固定の強度」!!
念を入れて、担当者のスタッフ中谷に、
「本当にテープだけでいいか」再度確認しました。
テープだけで良く、
「お客様が色々位置を変えて楽しみたいそうです。」
と返事が返ってきたが、
今回の指定位置から色々位置を変える、、、
(張り替える)が前提ならば、
今回のテープ貼りだけでは、
「全然張り替えテープが足りない。」
ちょっと工夫して、
固定用張り替えテープを増量します。
このテープは、張りがあり(固め、伸びが無い)取り扱いは良いが、
何度も貼ったり、剥がしたりは、手垢が付いたりゴミが付着すると、
一気に粘着力が無くなる。
今回の様に、試投の為に貼ったり、剥がしたりは、
保持力の強度不足に繋がります。
(試投時、事故やケガに繋がるのが恐いです。)
裏の注意事項にも、油分、水分など拭き取って、、と、
ありテープの交換時にも、
ブランクや、ガイドの水分をしっかり拭き取ってから、
張り替えた方が強度が保たれる為、
それなりの手間と注意が必要。
・・・それでは、上記を踏まえて、、巻く。・・・
テープを巻くのにあたり、
ガイドの脚は削らない(位置が決まって固定時にする。)
ガイド下の土台テープは、テープ幅18㎜をそのまま使用して、
キズが着きにくい様に2重巻きで、1ブロックずつズラしながら巻く。
#2-1GのリングTOPの指定位置が70㎜。
動かして試投して頂く場合、、、、
70㎜位置から、1cmごと上下どちらでもズラした場合、、、
爪先から1cmずつ下方へ最大30㎜まで、上方には40㎜まで動かせます。
それ以上、下方向へ動かす場合は、土台の2重巻きしてあるテープを、
1ブロック毎貼り直して、土台を移動にて取り付けて下さい。
ガイドを中心に上下のテープ巻きが長くなりますが、
ブランクにキズが付かずに移動させる事が出来ます。
#2-2Gも同じ様に、、、、
こちらも、1cm毎動かした場合、上・下方向へ最大40㎜まで、
ガイド移動の調整ができます。
・・・テープの貼り方で強度を持たせていきます。・・・・
土台はこれで完成。
ガイド脚にテープを巻いてきます。
このテープは、
固めで伸びが無く、テンションは掛けやすいが、
湾曲している箇所には上手く貼れない為、
テープの18㎜幅は、幅がある分だけ力が分散しがち、
半分にした9㎜幅で、テープに掛かるテンション面積を、
細めて力を逃がすことなく、
3箇所でピンポイントに貼って行った方が、
ガイドの揺れ幅は少ない様に思い。
9㎜幅の(弾)作りをします。
・・・「3箇所貼りの強度補強」を実施。・・・・
18㎜を半分の9㎜でカット。
ガイド脚の根本にテンションを掛けて、、、1本目・約3周巻き。
次に爪先部のテンションを掛けて、、、2本目・約3周巻き。
この爪先は、ガイドの根本から緩やかに曲がっているので、
角度を変えて貼った方が緩みが少ないです。
最後の3本目は、
1本目、2本目の接合面を覆う様に貼ってあります。
テンションの入れ具合で、グラつきもかなり変わる、
貼る時の力に入れ具合いは注意。
この3点張りで、かなり固定力もアップ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
予備のテープを貼った次の日、
張りのあるテープは、元に戻ろうとするので、
テープの尾が跳ね上がっている。
跳ね上がりを抑える為に、
予備テープすべてにマスキングテープで止めています。
予備テープの(弾は、、)
#2-1Gの下方向には、9㎜テープが、10個。
#2-2Gのガイドを挟み、上(7個)・下(7個)計14個のテープ。
予備の予備で#2の元部に、18㎜テープを8個搭載。
無事完成。
依頼店のイシグロ津高茶屋店へ、
定期便にて返送致します。
ラピーの
「固定テープフル装備」で返送致します。
最初テープは別の物に分けようとしましたが、
張り替えるガイドに近く、ブランクに貼っておけば、
移動しても身近にあり、取り外しも楽であろうと思いまして、
若干の見苦しさありますが、ガイドの位置がしっかり決められる様に、
固定テープもフル装備で送らせて頂きます。
ガイド位置が決まりましたら、またガイド取り付けご依頼お願い致します。
担当 ふくだ
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