イシグロ伊東店（受付担当スタッフ西原）より、

　　　　　　　リメイク・リペア依頼品が入荷しました!!　　　　　　　　　　　　　　　　　

こんにちは、

工房担当の福田です。

今回の依頼品は、、、

　ダイワの「PM磯　T-1スペシャル4-53遠投」

  

こちらの依頼品は30年以上前の代物!!　

今では中々手に入らない希少竿!!

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依頼内容は、、、

「ベイト用ガイド交換と、リールシート交換・移動」

オーダーフォームの内容を確認すると、

「＃1と＃2の口ガイドまでがIMガイド指定。

＃2の遊動ガイドから＃3以降はGMTM、GMTA、

希望はSiCなければハードガイドでも構わない。」

と言う事なので不足サイズは、在庫のある異種ガイドを使用。

ガイドの総数は15個。

・TOP1個　・＃1遊動5個　・＃2-3個　・＃3-3個　・＃4-2個　・＃5-1個の15個使用。

　

純正のパイプシート外し。

作業に夢中になり、外し作業の写真を撮り忘れました、、、

この当時物はパイプシートをヒートガンで丁寧に熱すると、

内部の接着剤が緩み動かすのが比較的楽なタイプでした。

シートを外した後は表面をサンディングして、

ブランクの汚れと接着剤の除去をします。

　

ブランク外径を測ると、、、

DPSの22を取り付けたかったのですが、、、

取り付け位置がやはり太かった。

下部で22.7、上部で22.4とサイズオーバー、

DPS22から24サイズを使用したいと思います。

　

今回の指定パイプシートは、DPSSDGMタイプ!!

ダウンロックでエンドから400ｍｍ位置に取り付け。

GM（シャイニーグレー）カラーを使用。

GMはカラーは人気上昇中!!　　　　　　　DPS SD24GM

　

エンドから400ｍｍ位置にパイプシートを合わせて接着指示。

　

コアテープで等間隔にアーバーを作り接着。

パイプシートは一度コアテープの下方部に下げておきます。

　　

純正のリングは再利用の為、

そのまま上部に逃がして、マスキングで固定しておきます。

※アルミのリングは変形しやすいので、マスキングテープを上下で挟み固定。

　　

パイプシート元位置の剥がし跡にスレッド巻き!!

ブラックのＤスレッドを剥がし位置まで巻き上げます。

ここで表面の汚れや接着剤が残っていると、

スレッドが全部拾ってデコボコした仕上がりになるので、

先に行った作業が非常に大切になって来る訳です。

　

エポキシコーティングを1回掛けて、乾燥後表面研磨から2回目のコーティングへ。

　

糸目がまだ見えているので、少し粘度の高い状態で肉持ち良くコーティング。

塗る箇所の両端をマスキングして、エポキシをたっぷり含ませた筆を、

左から右へ一方通行で平筆を動かします。（自分右利きなので）

※平筆は細、中、大とアソートタイプも販売しているので、

揃えておいた方が作業が楽で仕上がりもワンランクアップします。

余分なエポキシは取り、ある程度一定の厚みになったら終了。

    

下地のスレッドの密巻きがしっかり出来ている事が条件でもあるが、

エポキシの厚みが、ある程度一定に出来ると見栄えの良い状態になり、

パッと見だと塗装処理と間違える程かな？

上に逃がしておいたリングを下げ、パイプシートを上げる。

パイプシートの口が少し寂しいので、

後からもう少し手を加えます。

 

メタリックスレッドのゴールド（白金）Ａと、

スレッドのブラックＤで、パイプ周りの飾り作り!!

リングカラーが白金のなでピンラインも同色に、

おとなし目だが、細いピンを1本入れるだけで一気に雰囲気も変わり、

パイプの口が引き締まる。

後はコーティングして段差を作ります。

　　

手を加えたフロント部、こんな感じになります。

パイプ下方部の段差埋め。

パイプが24サイズだとかなり段差もあります。

段差分をエポキシで埋めて加工。

　　

上下をマスキングとコアテープでキッチリ巻く、

テープの上下間に接着剤の5分間エポキシを流し込んで、

1回目の土台を作り、2回目を流し込んで肉盛りします。

※下方部に巻いたコアテープは、厚みがあり簡単なカサ増しやアーバー作成には、

非常に役立つテープです。サイズは、細、太　2タイプあります。

是非、揃えておいて欲しいビルディングアイテム!!

　

乾燥後（完全硬化前）テープを外すとこんな感じ。

※エポキシを盛る長さは、リールをセットしてパーミングした時に、

手のひらの座りがある程度良い長さにします。

パイプシートとの段差も無くす事により違和感も無いと思います。

　

後はカッターで削って形を作っていく。

　

完全硬化すると削り難いので、

カッターの刃が入りやすい硬さまで待ち削っていきます。

ロッドをゆっくり回転させて、デコボコしている箇所を削り込んで形成。

多方向から確認してある程度納得がいく形になったら、

スレッド巻きに入ります。

　　

削りはしっかりと、、、

※適当に削るとスレッドを巻いた時に、

デコボコが全て浮かび上がってくるので、

ロッドを回転させ凹凸のチェックをしながら削る。

※スレッドの巻き上げ時、角度がキツイとスレッドが雪崩てくるので、

角度を緩やかに削る事も重要になってきます。

スレッドはメタリックの白金とブラックで、

こちらも華美にならない程度のスレッド巻きで処理。

後は艶出し、エポコーティング中!!

　

以上でパイプシート回りは完成。

　

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指定のガイドは、、、

＃1と＃2の玉口までが、IMガイド。　＃2の遊動から＃3までが、GMTM,GMTAを使用。

　　

＃4と＃5は、CCTAOGを内径加工して合わせました。

　

後はガイドを接着していく、、、

　IMガイド、、、　　　　　GMTM/GMTA、、、　　　　CCTAOG、、、

　　

ガイドの取り付けも完了!!

　

乾燥も完了したので、

ご依頼店のイシグロ伊東店へ、

　　　　　　　　　　　　　定期便にて返送致します。

今回のリメイク・リペア金額は、、

・パーツ（バラガイド15個分・パイプシート）

　金額、、11,640円（税抜き）

・工賃（パイプシート外し、取付け、加工、ガイド取り付け分）

　金額は、、9,800円　（税抜き）となります。

おおまかですが、ご参考までに!!

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