投稿者名:タックルオフ工房
2023/03/27 閲覧数:1,141
イシグロ津高茶屋店(受付担当スタッフ中谷)より、
リメイク・リペア依頼品が入荷しました!!
こんにちは、
工房担当の福田です。
今回の依頼店は、
「イシグロ津高茶屋店」
工房ブログ初登場!! 新店舗からの依頼品。
依頼品は、ダイワの
「サンダウナーCPPG33-405S」ストリップ仕様!
今年は、サンダウナーの依頼品が多いです。
ロッドの表面に特長でもある凹凸(蛇腹)パターン。
ラインが濡れてもブランク表面にベタ付きにくい、
ライン離れを特殊なブランクパターンで再現。
注意点は、、、
プレートシートや、ガイド脚を巻く時、
ブランクパターンのデコボコで、
テンションを掛けて巻いても、
スレッドが滑り落ちて来る、、、
巻き泣かせの苦労するロッドなのです。
依頼内容は、指定位置へ指定ガイドの取り付け。
トップガイドは、T-MNTT8 ガイドセットは、、、 シートはもちろん。チタン。
(チタントルザイトリング) T-RVTG30F6(リバースガイド) T-NS7GL の3点が指定品。
指定スレッドは、
ブラック、ピンラインはゴールド Dスレッドで巻き上げ。
今回、注目のご要望内容は、、、
元ガイド30サイズのリバースガイドと、元上ガイドの20サイズの2個分のみ、
下にラピーテープ(ゴールド)を巻く。
後からガイド移動しても、ラピーを貼る事で剥がし跡が残らない!!
チタンのプレートシートは、プレート下に収縮ラバーを付ける。
リバースガイドと元上ガイド シートは下に収縮チューブ入れ。
ガイドを出して、、 サンダーでガイドの爪先削り、、、 削り確認後、、取付けへ
スパインを出してトップ付け お客様指定数値へ、一度ガイドを取り付けて確認します。
ガイド位置の数値が分かれば、後はサクサク#1のガイド取り付けは完了して、、、
#2のラピー貼りを行います。
ラピー貼りは元ガイドと元上ガイドの2点、
ラピーテープはゴールド指定を用意。
イシグロ店頭で税抜き230円のテープです。
※ストリップ仕様のロッドには、おすすめの保護テープ。
#2のスパインを探します。
#2は#1の様に曲げてスパインを見つける事が難しいので、
平らで平行な台にブランクをゆっくり転がします。
スパインは基本カーボンの重なりが密になっている縦スジ。
カーボンの厚みに差が出る事で回転は一定ではありません。
一定でない所がスパイン、そこが「ロッドの背骨」
数回、転がすと分かって来ます。
※起き上がりこぼし見たいな動きが見て取れる。
※勢い良く転がすと分かり難いので、
ブランクが転がる程度のスピードで行います。
#2のスパインを見つけたら、
#1を差し込み#1-4Gから#2-1Gまでの長さを測り、
ガイド位置を確認します。
ラピーを巻いて、、、
ラピーは前後にスレッド約2本分のみ出して巻きます。
手前が#1のスレッド巻き分、
奥が#2のラピー巻き分、スレッドの長さもほぼ同じ。
元ガイド(リバースガイド)の取り付け!!
作業は同じ事の繰り返しを行う。
特に#2に取り付ける2個のガイド位置と角度は、
何回も確認する、、、ガイドリングが大きく、
背の高いガイド程曲がりが目立ちます。
実は、、、
作業もずーとこればかり見比べていると、
目が慣れてきて角度ずれが気付かない事が発生します。
一度この作業から離れ時間を置いて、
再度確認か、他のスタッフに見てもらうなど、
疑う事も作業項目に入れて確認します。
元ガイド巻き完成!!
#1と#2のガイド取り付けが完了!!
ラストは、
#3のブランクにリールシートを取り付け!
プレートシートの土台に熱収縮チューブを噛ませます。
指定は、880mm位置。
#3の880mm位置を確認。
指定の収縮ラバーは、、
ミリオンのラバーグリップスーパー。
ブランクの外径から25mmのタイプを使用。
ラバーの長さはラバーの収縮も考えて、
上下の爪先から8mm前後長くカット。
ラバーの収縮は、
こちらでコントロール出来ないので、
クロスしている位置をなるべく中心に添えましたが、、、
880mm位置にマスキングテープを貼り、
収縮チューブの上下にもテープを貼ります。
※収縮チューブは中央から上下に散らす様に、
空気を押し出しながら収縮させます。
熱収縮させながら、
クロスのセンター合わせも、
出来る限りしましたが、
結果曲がりました、、、
スレッドの巻き幅分を残し、余分なチューブを丁寧にカット。
※ブランクにキズが着かない様にゴムの表面を切り、
後は引っ張りながら千切って綺麗に処理します。
➔
➔
後はチューブ約1mm弱上下を残し、ピンラインのゴールドから巻き始める。
中央はピン無しのブラックで完成。後はコーティングをするだけ。
今回のコーティングは、2種類に分けて実施!!
※収縮チューブの上からエポキシコーティングすると、
滲みが発生します。
そこで、#1と#2はエポキシコーティングを行い、
#3はUVコートを実施。
エポキシで#1と#2のガイドをコーティング、、、1回目。
主剤Aと硬化剤Bをしっかり1:1で混ぜて塗ります。あと2回実施。
➔➔
UVコートは収縮チューブ上では、滲まないので綺麗に塗れる。
UVコートはエポキシより、粘度が高く肉持ちが良いので若干ボッテリ感がでます。
➔➔
#3収縮チューブ使用、UVコート仕上げ完成!!
UVコートの仕上がりも良好。
#1は普通にエポキシコート。
#2もエポキシコートで貧弱にならない様に、
少し肉持ちバランスを見て仕上げました。
完成後しばらく乾燥させます。
今回の依頼店は、イシグロ津高茶屋店でした。
乾燥後、定期便にて返送致します。
今回のパーツ金額合計は、27,890円(税抜き)
工賃金額は、23,300円(税抜き)となります。
ご参考までに!!
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