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ロッドビルディングレポート

投稿者名:イシグロ浜松高林店

2022/10/13 閲覧数:6,990

意外? エポキシコーティングで失敗しないために。


イシグロ高林店 久保田です。

エポキシコーティングの都市伝説?のようによく聞く、

「エポキシコーティング剤は混合比が一番大事なのでしっかり注射器で測りましょう。少しでもズレると固まりません。」は果たして本当なのでしょうか?


試しにA液、1に対して、B液、1.5、その逆も試してみました。 

写真の通り、Aが多い分には硬化します。

Bが多いと硬化が柔らかく、表面はべたついた感じとなります。この後、一週間後もべたついてカチカチに固まることはありませんでした。


この通り、混合比はAが多くなるようにすれば大体でも問題ありません。

が、あまりにもAが多いと柔軟性に欠けるコーティングとなります。

しっかり注射器で測っていれば、ここまで混合比がズレることはあり得ませんので、失敗の原因にはなりづらいのです。

では、なぜ固まらないのか、べたつくのか・・・

店頭で「硬化したけど、表面がベタつく」「硬化しない。しても柔らかい」というご相談をよく耳にします。その時、どれくらい混ぜてますか?と聞くと、ほとんどの方は撹拌不足なのです。

注射器で計量してカップに出して、スティックで撹拌するわけですが、大体100回以上は必ずかき混ぜます。撹拌するスティックは筆の柄でも十分です。

お客様に「100回以上混ぜる」と、ご説明すると「えっ そんなに混ぜるの?!」と驚くお客様が多いのです。
細かい気泡が入ってしまわないようにゆっくりかき混ぜる必要はありますが、多少の気泡は薄く塗ってアルコールランプであぶることで飛ばすことができます

あと、硬化しない原因として、室温が低すぎる(10℃以下など)もあります。

失敗しないコツは「注射器で測って、100回以上混ぜる」です。

もう一つのよく聞く失敗は、

「固まったけど、なんか角生えてるし、塗りすぎたなぁ・・・」


繊維のほこりや抜き糸の端が角みたいに出た場合は、コーティングと繊維ごとカッターナイフでそぐように切り取る方法が良いですが、形まで修正するとなるとカッターナイフではなかなか難しいです。

紙やすりをカットして帯状にして使うのも良いですが、砥粒が剥がれて残ったりするリスクがあります。

そこで活躍するのは、ダイヤモンドやすりです。

巻き幅と同じぐらいの平型のやすりで成形すればきれいに削り取ることができます。

あまり強く削るとスレッドまで削ってしまうので注意してください。

是非ご参考にしてください。


過去のビルディングブログはこちら。

ガイド取付、エポキシ編

EVA/コルクリーマーキット編

タイガーラップ編

抜き糸が効かないピンラインの巻き方編

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