イシグロ彦根店より、

リメイク・リペア依頼品が入荷しました!!

（分類・収縮チューブ入れ）

こんにちは、

工房担当の福田です。

今回の依頼品は、、、バレーヒルの、、

「ブラックスケール　BSDC-83X（バットのみ）」

依頼内容は、、、

「グリップ部・収縮チューブ入れ」

このセパレートバットの、、、

フロント部コルクと、、、　　　　　　　　リア部EVAに収縮チューブを被せます。

　

イメージの参考画像頂きました。

　

新品グリップ!!　開けさせて頂きます。

今までに数本ツララに似せて収縮チューブのグリップを作成しました。

滑り止めの下糸は、太さや収縮後の高さは竿巻き糸の4号がベスト!!　　

今回も使用して、、、

　　

「ロッドの裏から巻き始めてまた同じ裏に戻る！」です。

　

最初の基準は、

こちらのリアグリップのEVA。

クロスの大きさはフロント・リア共に同じ大きさに合わせバランスを取り、

ストロークの短いリアのEVAを基準に「いくつクロスが入るか？」を見る。

リアEVAの全長が約50㎜。その間で見栄えがよく収まったクロス数が2個。

フロントのコルクは100㎜クロスはコルク裏から3.5個で処理。

あまり間隔が狭いと収縮チューブの収縮漏れにより、

内部空間のたるみが発生します。

コルク表　　　　　　　　　　　　　コルク裏　　　　　　　　　　EVA表　　　　　　　　　　　　EVA裏　

　　　

巻き終えたら糸にエポキシを染み込ませて潰れ防止の強度出しとズレ防止を含めて実施。

エポキシは希釈ぜず1：1で作った状態をゆっくり染み込ませます。（しっかり硬くする為）

コルクやEVAに染み込みのにじみが現れたら浸透はOK!!

　　　

1日経って乾燥したらデザインナイフの刃を交換して、

「巻き始め、巻き終わり」の余分な糸をカット。

切れない刃でカットすると糸が切り切れず、

ほつれるので必ず1発カットで決める。

　　

大人の指である程度の遊びもあり収まりの良い間隔となる。

　

収縮チューブはフロント100㎜に対して、110㎜でカット。

　　　　　　　　　　　リア50㎜に対して、60㎜でカット。

収縮チューブは、横に約50％収縮、縦方向にも収縮します。

　

チェック側から収縮、収縮具合はコントロール出来ない為少しリングに被ってます。

　　

一方からゆっくり熱で収縮させてから再度同じ方向から熱し、、、　

クールダウンして完成!!

　

大体参考画像と同じ様な感じになったと思います。

毎回ワインディングチェックの箇所が鬼門、

収縮の変化はコントロール出来ないので若干心残りですが、、、

　

作業が完了しましたので、

ご依頼店のイシグロ彦根店へ、

定期便にて返送致します。

今回の作業金額は、、、4,000円となります。

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