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ロッドビルディングレポート

投稿者名:タックルオフ工房

2020/12/30 閲覧数:2,434

タックルオフ向山店より、リメイク、リペア依頼品が入荷しました!!

 

  タックルオフ豊橋向山店より、

   リメイク、リペア依頼品が入荷しました!!

                   (分類、グリップ交換)

  こんにちは、工房担当の福田です。

  今回の依頼品は、 ウエダの・・・、

 「ソルティープラッガーSPS-902Ti」です。

   

   依頼内容は2点。

   1点目は、リアグリップ交換。

    2点目は、一部ガイド交換。 

                 をリメイクします。

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  1点目のリアグリップ交換を実施!

   依頼品のリア・コルクグリップを破壊して、

   お借りしたロッド(EVA)のリアグリップの形状に、

   コルクを削り同型にします。

   

  コルクのリアグリップを破壊して、EVAのリアグリップを、

  指定位置まで同じ形でグリップを作成し、

  エンド付近からコルクを継ぎ足しストレート使用にします。

  

  下のロッド(EVA)プラッキングスペシャルはサンプルでお借りしました。

  リメイク部位は、主にリアコルク部を削りサンプル品に近づけます。

  

   使用パーツは、以下4点となります。

  富士工業              マタギ

  DPS SD18CC        STN30-28-13

    

  マタギ               ジャストエース

  STN10-28-09           EVAエンドキャップ

    

   グリップ回りの使用パーツは、

    以上の4点で加工作成します。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    2点目の一部ガイド交換実施。

  #1-1Gと2GをKガイドに交換!

     

  

  #1-1と#1-2のガイドを、T-KGST7へ交換完了!! 

  ※オーダー表にはT-KTSG8サイズが表記されていましたが、

  ロッドの#1-3Gが、7サイズでしたので見間違いと分かり、7サイズへ変更。

    

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  エンドグリップを破壊します。

  リアのコルクグリップを、リールシート下から破壊します。

 

  一応マスキングテープを貼り、テープ沿いにデザインナイフを通します。

  ナイフを通した箇所から、ペンチやニッパーでむしり取って行きます。

 

  コルクの残りカスは、ヒートガンで熱して剥がします。

 

  ブランク状態にしたら残りカスのチェックをして完了となり、

   次の作業待ちとなります。

    

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・

   パイプシートを破壊します。

   

  サンプルロッドのリールシートの長さに、

   指定のパイプシートを合わせます。

   長さは、11㎝。パイプシートをカットして合わせます。

    

   その前に名盤を剥がして、再利用の為保管しておきます。

  

  パイプシート(スピニングタイプ)の裏は、

  フードが真っ直ぐに移動する為の溝があり、

  この溝沿いにアクリルカッターでケガキます。

  

  ケガキは丁寧に力を入れて、同じスジ道を何度もケガキます。

  下地が見えたら、マイナスドライバーで隙間に差し込み、

  テコの原理で接着面から剥がします。

  全部は剥がせないので、下のフードパーツも外します。

  

  アルミパーツは、ニッパーで簡単に切れます。

  元々厚みも無く薄いので苦労は無いですが、

  アルミの切り口が危険なので、十分に気を付けて剥がし取ります。

  

  パイプシートを外し後は、コルクアーバーを削ります。

  

  下地のブランクまでチェックしたら次の作業に移ります。

  

  ・・・・・・・・・・・・・・・・

   指定パイプシートをカットします。

  サンプル品の長さは、全長11㎝でした。残りをカットします。

    その時、11cmジャストでカットするのではなく、

    調整幅を2㎜程持たせてカットします。

    必ず削り作業時に調整が必要となります。

  

  カット後の断面を、ペーパー800番に水平・垂直に押さえながら、

  力を入れて円を描く様に断面を削ります。

  

  ズレて11Cmに見えますが、+1.5㎜程長いです。

  

  仮のアーバーをブランクに作成し差し込んで見ます。

  

   グルッと一周見ると、隙間を発見!!

  隙間は必ず出来る事が前提で作業をしていました、

  今回は、思いのほか調整幅が小さかったので後の調整が楽です。

  基本、水平・垂直の移動を手で精密に行うのは不可能です。

  その為、調整幅を持たせて、削り合わせを後から行います。

  今回は、溝側に隙間があるので、正面側を削り調整します。

  手研ぎ作業は、コンパクトに真円を描きながら削れば、

  傾きが出にくく、平行に削れますが必ず削りの微調整が必要となります。

       ※溝側に隙間、真逆の正面を削り調整します。

   ➔  

          再度削り直し隙間を無くします。

  調整完了後、コアテープでアーバーをしっかり作ります。

   

  エポキシで接着します。 

  仮のリール脚を取り付けて、ガイドとの角度を確認・調整します。

 

  これでサンプル品と同じ長さになりました。

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  グリップの削り出しを行います。

  サンプルのEVAリアグリップにコルクを削り形を合わせます。

  バットエンドは、指定されたジャストエースのエンドキャップを使用するので、

  ストレートの形を残しつつ削り合わせしていきます。

 リアグリップ作成に当たり、

     指定の長さが全長で36㎝なので、

 ストレートコルク(長)Aパーツと、

 ストレートコルク(短)Bパーツを加工して最後に、

   接着と削りにて調整します。

  リアの分離フロントをAパーツ、      リア分離リアをBパーツとします。

  

  コルクを削る前に、受軸となるカーボンにコアテープを巻きます。

  この作業がしっかり出来ないと、

  高速回転時にブレが発生して削りに影響します。

   Aパーツを加工します・・・、

  

 ペーパーの粗目で、大体の形に近づけます。  

  

 サンプルに近い形になったら、パーツ分けした部分の削りに入ります。

 

  Bパーツを加工します・・・、

 AパーツからBパーツ、エンドキャップまで込みで36cm、

  Bパーツの長さは、4cmあれば事足ります。

  調整幅を持たせて1㎜多くカットします。

 

  全長36㎝に合わせて、ブランクも長い分だけカットします。

 

 先にコルクAパーツをブランクに接着します。

 

 コルクBパーツは、Aパーツとの一番相性の良い接地面を探します。

  

 Bパーツは、内径が9パイなので、ヤスリでブランクの外径数値まで削ります。

 

 なるべくセンターからズレない様に削り作成します。

 

 見た目や感触が良い所、段差が大きく出難い所、接地面に歪みが少ない所を、

 確認しながら位置を決め接着します。

 この時エポキシを塗り過ぎない事が重要となります。

 エポキシがはみ出すと、削ってもはみ出した位置にエポキシの断面が出ます。

 ※エポキシが多いと透明の断面になるので直ぐに分かります。

    

 ジャストエースのEVAエンドキャップも内径を合わせて削り出します。

      

 ブランクをゆっくり押し当てます。

 センターから少しズレていますが調整でリカバリーします。

 大体1㎜多く外径を取りながらデザインナイフで、

 円状に刃先を入れます。

  

  後は、ほじくるだけです。

  若干キツメの方が隙間が無く綺麗に合わせられます。

    

 EVAを差し込んで入る長さを確認、

 その長さ分を確保して残りをカットします。

 

 この状態で指定全長の36㎝になりました。

 後は、コルクの目止め(コルクの埋め直し)と、

 Aパーツ、Bパーツの段差加工します。

  

 パーツ選びの時に、AコルクとBコルクのコルクの質感と色合いが同じ物を、

 選んでおいたので、後は削り工程がしっかりしていれば段差消しは綺麗に出来ます。

  

 Bパーツは約4㎝位置です。

 ほとんど見分けが付かないまでの処理は出来たと思います。

   

    

 後は、コルクの目止め作業となります。

 

 ジャストエースのコルクペーストを使用して、

 目止め作業をして行きます。     ※このカニみそ見たいのが、コルクペーストです。

  

 抜け目にペーストを奥まで塗り込んだら少し盛り上げます。

 

 1日置くと、ペーストもしっかり乾燥して固まります。

 目抜け部に多く盛るのは、ヒケが確実におこるので、※水分が抜けて痩せる事。

 ヒケを含みで多く盛り乾燥させます。

  

 細かな所までしっかり塗ってあるので綺麗に仕上がると思います。

  

   耐水ペーパーの600番で、コルクの表面より出っ張っているコルクペーストを削ります。

   600番を使用し過ぎると、コルクが削れてしまうので、

   800番から1000番で細かく削ります、この番手であればペーストは削れるが、

   コルクは削れ難くくなるので、気にせず作業に集中出来ます。

 

    段々と目止めに埋めた、コルクペーストの輪郭がしっかりと浮き出てきます。

    しっかりと削れている証拠です。

 

   最後の仕上げに名盤の取付けをします。

   エポキシを爪楊枝で6カ所点付けし、名盤を貼って完了となります。

 

   グリップの使用も大体同じになり、

  

 エンド部の加工も無事完了しましたので、

  

 依頼店の、 

  タックルオフ豊橋向山店へ、

           定期便にて返送致します。


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