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ロッドビルディングレポート

投稿者名:タックルオフ工房

2019/12/14 閲覧数:5,748

タックルオフ鳴海店より、リメイク・リペアの依頼品が入荷しました!

  タックルオフ鳴海店より、

                     リメイク・リペアの依頼品が入荷しました!

                    (分類・グリップ交換)

こんにちは、

工房担当の福田です。

今回の依頼品は、こちらの・・・、

「ロードランナー ヴォイス 680LS」のグリップ交換です!

 

使用パーツは、こちらの

CVSS16-RP2413を使用して、

グリップ交換します。

   グリップ破壊実施!

名盤は、外して保管しておきます。

  

リアコルクからおおまかに、

コルクをペンチでむしり取ります。

  

後はヒートガンを当てながら、

削り取り耐水ペーパーの400番、600番で仕上げます。

埋め込み式のエンドバランサーの受け(メス)を外します。

細かな作業になりますが、

ブランク回りのコルクをほじります。

今回は、ちょっと左右に動かしたら、

運良く根っこから外れてくれて助かりました。

※外れない場合は、

ブランクカットも考えていましたが、

ほとんどダメージも無く対処出来ました。

    

外傷もなく綺麗な状態で、

再利用して行きます。

コルクのカスや、

接着剤の残りも綺麗に取ります。

外側と内側に細かな接着剤が付いているので、

デザインナイフで削り取ります。

  

・・・一番の山となるパイプシート破壊となります。・・・

アクリルカッターで、

パイプシートをけがいていきます。

刃は新しい物と交換して作業効率を上げたいと思いますが・・・、

パイプシートによって、

けがきやすい箇所が少ない、やりにくい物もあり、

今回は苦戦しながらも外し完了!

     

   ブランクも綺麗に下地表面処理を行い、

         ブランクコンディションのチェックもOK!

    

フロントコルクは、フード部にはめた状態で、

全体50㎜の指定となります。

コルクの外径も、現状の径から24φまで削り込みます。

KDPSとコルクのマスキング部がカット箇所となり、

かなり細身のショートタイプになります。

   

KDPSにコルクを押し込むと、

外れなくなる時があり、

コルクも力任せに動かすと割れます。(注意!)

ゆっくり,ききながら押し込んでそれ以上入らない時は、

無理をしないで一度外してください。

その様な状態の時は、

KDPSの受け部表面を薄く削ります。

大体はその処理で入ります。

特にパーツがコルクの場合は、

押し込んで入らない場合は一度調整が必要です。

どの位置が、どこに干渉しているのかを確認して、

削りの調整が必要です。

EVAならば割れる事がほとんど無いので、

無理に押し込んでも意外と何とか入りますが、

すんなり入らない事自体がおかしいと思って対処して下さい。

※すみなせん、不良品という意味合いでは無いです。

特に天然素材のコルクは、

加工上、上記の傾向が強いと言う意味です。

①この縦筋の出っ張りを削るだけでも、 ②コルクの内径部の凸凹を整える事も  ③ ①と②の処理具合でストレス無く、

かなり変わります。           お勧めします。              入ります。

  

 ・・・・次は、カットと削りに入ります。・・・・

①KDPSの余分なパイプをカット!  ②コルクの余分な箇所をカット!    ③ ①と②の処理が終わり形にはなりました!

  

 ・・・・オーダー径に合わせます。・・・・

26φから24φ弱まで削り、

コルクの上下の角処理も行います。

かなり薄くなり、強度不足も否めない状態になりますが、

接着剤の使用位置や、先に厚塗りするなど強度を若干高める事も出来ます。

旋盤機で削った後は、目止めが飛ぶので最後に、再度目止めの処理を行います。 

  

24φ台まで削り込みました。

・・・フード下のパイプシートの長さを合わせます。・・・

フードをショートにした場合、気をつけなければならないのが、

パイプシートのスクリュー位置が高めになります。

フードカットは、イコール、スクリューカットになります。

フードをスクリュー部下まで、   ②コルクを被せて下部まで移動、   ③心配なので、フードは下まで移動させ、

入れると約4㎜オーバーします。    やっぱり4㎜オーバー!       コルクを被せて押すと4㎜オーバーで間違いなし。                                 

  

4㎜カットしますが、       ⑤カット後のパイプシートは、   ⑥フロント部を入れて見て、

スクリューの段差を見ながら、    耐水ペーパーの400番と、     フードが間違いなく下部まで移動しきれているか、

ノコギリが入りやすい角度を     600番で面取りを行います。    確認 OK!

探します。

  

後は、接着とコルク面の目止め加工となります。

こちらにCVSS16-RP2413に、

埋め込み式のバットエンドバランサーを付ける加工をします。

バランサー受け(メス)の外径と深さ(長さ)を確認。

外径は、約20φ。コルクに埋まる長さが、約16㎜になります。

   

旋盤機のアタッチメントを交換して、

コルク内部を削る作業に入ります。

一応余りのコルクで試しの削りを行い調整してから本番へ!

・・・お試しは、上手く行きましたが、・・本番は!・・・

 

それでは、CVSSの内部加工に入ります。

片軸で支えるので、削りの対象物が長いと、

軸から遠ざかる程、芯円がブレます。

分かっているのですが、その調整が難しい!

内径1㎜強オーバーしましたが、

調整範囲内でしたので良かったです。(一番はコルクが割れる事が心配でした。)

スピード調節と、コルクの芯をしっかり回転時、

キープする事が重要となります。

    

接着前に、パーツチェックします。

フード全長50㎜・フロントコルク径26φから24φ。 

  

コルク内の加工と、

バランサー受け部(メス)を入れて、

長さ、深さの確認もOKとなります。

 

・・・・・・・パイプシートの接着に入ります。・・・・・・・

パイプシートの接着指定位置は、

飾り位置の上部から、フードを下げた最下部パイプシートの肩位置を、

133㎜に合わせて接着します。

ブランクのエンドは、12㎜程カットしてエンド取り付けとなります。

  

・・・・・・・パイプシート取り付け前に・・・、・・・・・・

先にフードの接着と、前方に移動加工します。

加工したコルクの内部にしっかりと、

エポキシボンドを塗りこみます。

フード側にも全体に薄く塗りパーツを組みます。

        フード乾燥後・・・、

  

ブランクの飾り位置より上に、

フードだけ移動させておきます。

その時、グラグラしない様に、

コアテープであんこを作成して、

パイプシートの接着後戻します。   汚れない様に、高い位置で固定します。

    

コアテープを等間隔に貼り、

元ガイドとパイプシートの中央位置を確認して印を付けます。

(仮)リール脚をセットして、センターを出しながら、

位置を決めて硬化を待ちます。

   

先に余分な長さをカットしておきます。

カット後の断面処理は耐水ペーパー800番で面取りします。

 

リアコルクの接着に入ります。

コアテープを貼りコルク内とブランク側に、

接着剤を丁寧に塗り組み上げます。

接着剤は必ずはみ出るので、

溶剤で拭き取っていきます。

   

・・・仕上げの、

  一番重要なバットエンドバランサー加工に入ります。・・・

主要パーツの確認後、

センターに受け軸となるカーボンパイプの加工に入ります。

カーボンパイプを使用する事により、

センターのねじ切り部金具に接着剤が入る事無く処理が出来ます。

カーボン回りにコアテープを分割して貼り接着をします。

    

コルク内に収まり、

追い継ぎ加工にて強度もアップしています。

 

最後の作業として、

飛んでしまった、

コルクの目止めに入ります。

旋盤機に掛けると必ず目抜けが起きるので、・・・!

このジャストエース、補修用コルクパテを使用します。

※この商品売れてます   

     おすすめ品です!

  リメイクの足掛かりとして、

  初心者のお客様にも好評です!   

※失敗しても、やり直しが出来ます。

コルクグリップは、どのメーカーも

目抜けの処理をしてありますが、

経年劣化で剥がれたり取れたりします。

商品の本体価格は、

補修用コルクパテURLから通販サイトをご利用下さい。

金額も税抜き1,000円となります。(2019年12月現在)

・・・・使用方法は以下通りです。・・・・

フタを開けると、

この、かにみそ?見たいな感じのパテを・・・、

 

爪楊枝ですくい上げ、目抜け部のヒビに押し込んでいきます。

乾燥するとヒケと言って水分が飛び全体的に縮みます。

その為に少し多目に盛ります。

乾燥すると白っぽくなるので、(一晩おいて下さい。)

後はペーパーヤスリの800番か1000番位で、

丁寧にヤスリ掛けすると綺麗になります。

直後の写真で、

コルクの顔色悪いですが、

馴染むと戻ってくるので大丈夫です。

※コルクペーストは、

コルクの色より若干白っぽいです。

現在当社で取り扱っているコルクパテは、

この一種類となる為、ご購入の際、

色合いにこだわりのあるお客様には、

申し訳ありませんが、

ブログ内写真でご判断願います。

  

 

  ・・・・・乾燥も終わりグリップ交換も完了しました!・・・・・

    忘れてはいませんよ!

ロードランナーの名盤取り付けは、

   お客様に委ねます。

※現状富士シールが、

付いているのでお好みでお願いします。

・・・純正品から、かなり雰囲気も変わりました!・・・

元の状態から・・・、

    

・・・・リメイクした状態になります。・・・・

フロント部が純正のゴムからコルクに変わっただけでも、

かなりの軽量となり、全体的にグリップ回りはシェイプアップされました!

ホールド性と操作性の向上はアップしたと思います!

  

無事リメイクも完了しましたので、

     依頼店のタックルオフ鳴海店」へ、

                    定期便にて返送致します。


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