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竿作り・修理の知識【ガイドバランスとブランクの調子】

ガイド位置によるブランクの曲がり方

ラインを通したときのガイドとブランクの関係

ラインを通したときのガイドとブランクの関係
上の図はガイドにラインを通し、ブランクに負荷をかけた状態です。バランスよく取り付けられており、ブランクは綺麗に曲がっています。図はこのとき、ブランクにどのように力が加わっているかを表しています。
赤い線の部分にはガイドが付いており、ラインによって引っ張られる為、ブランクには真っ直ぐになろうとする力が掛かります。その為ブランクが曲がりにくい箇所となります。 また、その結果ラインを引っ張る力が掛かる為、ロッドのパワーを引き出す箇所にもなります。
青い線の部分はガイドが付いていない為、引っ張られると曲がろうとします。その為ブランクとラインの距離はどんどん広がっていくきます(青い矢印)。 つまりラインを引くことが出来ないのでロッドのパワーを活かしにくい箇所になります。

またガイドが付いているということは、ガイドの足の硬さとスレッド・コーティングの硬さが加わるので、ラインに引かれなくてもその分若干硬くなっています。 硬い竿ではさほど感じることは出来ませんが、柔らかい竿では穂先を持ってブランクを曲げただけでもその硬さを感じることが出来ます。

ガイドにラインを通さずに曲げてみたもの
ガイドにラインを通して曲げてみたもの

左の写真はガイドにラインを通さずに曲げてみたもので、①ガイドが付いている部分が若干硬くなっていますが、綺麗に曲がっているのが分かります。
右の写真はガイドにラインを通して曲げてみたもので、左の写真と比べ、①ガイド部分が曲がっていないのが分かります。 これはラインによって①ガイド部分が引っ張られ、真っ直ぐになろうとする力が掛かっている為です。

<図1>一般的なガイドバランス
<図2> 極端にティップ部分の ガイド間隔をあけたとき
<図3> ティップ側のガイドを密にして バット側のガイド間隔を空けたとき

ガイド位置による調子の違い
実際のブランクを使用した場合、この程度のガイドバランスの違いでここまでの調子の違いが出ることはありません。イメージとして極端な図にしてありますが、見て分かるようにガイドの間隔が広い所ほど良く曲がり、密な所ほど曲がりにくくなります。
殆どの人が「先端にガイドが密になっているほど先調子になる」と思っているようですが、先端にガイドが密になっているということは先端部分は曲がりにくくなっています。 しかし実際に先端にガイドが密になっている竿は先調子の竿が多いのも事実です。 これは元々のブランクの調子が先調子である為で、その先調子を活かして感度・パワーの伝達を良くするために先端にガイドを密にした結果です。

ガイドの数によるロッドパワーとの関係

ロッドパワーとの関係

ロッドパワーとの関係
前述で分かるとおり、ガイドが付いている所が曲がりにくく、パワーを伝達できる箇所です。 逆に言えば、ガイドの無い所はパワーロスを起こす箇所となります。
図の青い矢印のように、ブランクとラインの距離が離れている所がパワーロスを起こす箇所で、離れれば離れるだけロスが大きくなります。分かりやすく言えば引っ張っても(ロッドが曲がっても)魚が寄ってこないという事です。
<図1>より、ガイドの少ない下の<図2>は矢印の幅が大きいのでそれだけパワーロスが大きくなります。つまり、ガイドの数が多ければ多いほどパワーロスの少ないロッドとなり、また感度も良くなるということになります。 究極はインターラインでパワーロスはほぼゼロといっていいです<図3>。引けば引くだけ寄せることが出来ます。

ガイドセッティングについて
一般的な外ガイドの場合、当然取り付ける事の出来るガイド数には限りがあります。 多ければ重くなるだけでなく、ガイドの足とコーティングの硬さが加わり極端に硬くなり、飛距離にも影響します。 ロッドを自作する場合にはその点を見極め、使用するブランクの長さや調子を考え、富士工業のガイドセッティング、一流メーカーのガイドセッティングなどを手本に調整するのが手っ取り早いです。

▶富士工業ガイドセッティング(スピニング編)

▶富士工業ガイドセッティング(ベイト編)


また実際にガイドをテープなどで仮止めし、ラインを通して曲げてみることも重要です。 このとき、下の図の青い矢印部分が均等に、かつ広くなりすぎることの無いようなバランスである事が望ましいです。
更に、実際にキャストしてみて飛距離が落ちたりガイドに絡んだりしないかチェックすることも重要となります。 特に投げ竿の世界では1cm単位でガイドをずらしながら自分にあった調子を見つけ出していく作業を繰り返していく場合も多いです。

※ガイドの数は多ければいいというものでなく、当然ブランクの柔らかさも必要となる。そのブランクの調子と、自分の釣り方にあった最適なガイドバランスを見つけて取り付けることが最善となります。

カセ竿のガイドバランスについて

カセ竿のガイドバランスの一例をご紹介します。カセ竿製作DVD出演の曽根マイスター製作時の場合です。

 穂先長さ 穂先側                   元竿側
58.5cm 15 16 20 24 26 28 34 37 43 45 53 62 70 mm
63.5cm 15 16 20 24 26 28 34 37 43 45 50 55 60 70 mm

硬さの違いはあっても基本的にはどの穂先もこのバランスで取り付けています。

表には長さが58.5cm63.5cm2種類紹介させていただきました。

込み部分の長さを3.5cm取りますので、使用できる長さはそれぞれ「55cm」「60cm」となります。

表の赤字の部分の間隔は変えていません。

それより下の間隔は穂先の長さで変えています。

もちろん先端の間隔は重要ですが、下の方のガイド間隔も重要です。

これは元竿のガイド間隔にもかかわってきますが、穂先を繋げた時に穂先から元竿にかけてのバランスを考えて取り付けていないと、この部分の間隔がおかしくなってしまいます。

ガイドの間隔のバランスが取れていると、穂先と元竿がどこで繋いでいるかぱっと見にはわからないようになります。

上記の通り、好みの調子を出したい為に異なる長さの穂先も作成していますが、一番下の間隔は同じ(70mm)にしてあるのはその為です。

長さの違う穂先を取り付けても、バランスを保てるように間隔を決めた結果です。

※表は左側の数字が穂先側の間隔で、右側にいくにしたがってバット側になります。

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