投稿者名:タックルオフ沼津店
2018/06/30 閲覧数:3,825
こんにちは、リメイク、リペア担当の福田です。
今回の依頼内容は、リールシート移動!
メーカーによって、
元竿の組み方が違う物もあります。
今回は、その一例となり、
作業を進めながら御紹介します。
持ち込まれた竿は、がま磯RZ3-53です!
純正パイプシートが、移動出来ない場合は、
パイプシートを破壊して代品を取り付けます。
代品パイプシートは、
富士工業のパイプシートDPSを取り付けます。
まずは、ガイド、ブランクを外します。
・ガイド、ブランクを外し元竿のみにします。
パイプシートを見てもらうと、
ブランクとの段差がほとんどありません。
この形状は、
上からパイプシートを被せるタイプでは無く、
ロッドエンド後方からパイプシートと、
バットを継いだタイプとなります。
純正のシートは破壊し、
DPSパイプシートを取り付ける作業に入ります。
・アクリルカッターで 背割りをします。
後方からの継ぎパイプ式は、
温めても移動は難しいので、
背割りを行います。
アクリルカッターで、
けがいて行きます。
背割り完了!
フロント部、リア部、
ワインディングチェックの、
段差を見て頂ければ、
継ぎ足し後ハメ工程と分かります。
・フロントパイプシート前方部。
・前方部は、ブランク外径19.5パイ位。(すみませんデジタルノギスでは無いので、目見での測量です。)
・リアパイプシート後方部。
後方部のブランク径は、21.8パイ位。目測ですみません。
後方のパイプ径が太く、
パイプシートから下のグリップは、
継いであります。
元竿のエンド側(尻栓)からブランク内部を覗くと・・・
バットブランクの後方から覗くと、
黒の輪で途切れている所が、
継がれているブランク付近です。
富士工業のパイプシート、DPS-22を取り付けます。
シート取り付け部ブランクから、
エポキシボンドを取り除き、
下処理を終えてスレッド(ブラック)
巻きをしました。
エポキシコーティング中!
エポキシコーティングを1回実施、
土台を作成してから、
パイプシートの接着に入ります。
エポキシボンドの5分間タイプで接着します。
パイプシートを5分間エポキシで接着。
隙間や遊びが出ない様に、
接着はしっかり行う。
パイプの上下処理を行います。
上部フロントスレッド巻き完了!
後からエポキシコーティングします。
リア部は、エポキシボンドで形成して行きます。
パイプシートのエンド段差を埋めながら、
ボンドを1周塗ります。
厚めに塗ると、
削りの作業に時間が掛かるので、
バランスを確認しながら、
ボンドを盛ります。
エンド部の加工に入ります。
エポキシボンドが硬化したら、
デザインナイフで、
スレッドを巻きする下地の、
テーパー角度を見ながら
削りの作業となります。
エンド部のスレッド巻き。
土台の処理が終ったら、
スレッドのブラックで巻き上げて行きます。
デザインナイフで形成の状態が悪いと、
スレッドの巻き時に隙間が出来るので、
削りの加工は慎重に行います。
バット部フロントに、収縮チューブを入れます。
指定の位置と長さを確認し、チューブカット、ヒートガンで収縮させて行きます。
収縮完了!
ガイドも取り付けて完了!
エポキシもしっかりと乾燥させて、お客様に引渡しとなります。
純正のリールシート位置から、指定位置に5cm下げて、パイプシートを取り付けました。
シートの位置によって、竿のバランスは大分変わりますが、ご指定ストロークでの作成となり、使い勝手は向上!
お受けしたパイプシートの作業時間は、2~3週間程度頂いております。
(※他の工房修理品が、立て込んでいる場合は、作業時間を延長させて頂きます。御了承下さい。)
※御依頼されたお客様には、ブログ掲載も快く御了承されました。
ご依頼ありがとう御座いました。
しばらくお待ちください